住宅用太陽光発電が注目されている理由
災害時に住宅用太陽光発電は……
ライフラインサービスの山崎貴修です。
住宅用太陽光発電の設置をお考えのお客さまからよくいただくご質問は、「災害があって、停電になったりしても大丈夫?」ということです。
そういうとき、私は「停電になっても晴れてさえいれば大丈夫です。電気を使うことができます」とお答えしています。
ただその後に、こう付け加えなければなりません。「急に停電になったとき、住宅用太陽光発電のシステムは自動的に停止します。電気をつくり、それを使うためには、お客さまがご自分でシステムを操作しなければなりません」。
すると、多くのお客さまは「そんな難しいことができるのかしら」と不安になられます。でも、心配はいりません。決して難しいことではありません。
災害による停電時にどうするか
さて、その操作ですが、たった一つです。停電する前までの「自動運転」をお客さま自身の手で「自立運転」に切り替えること。これだけなんです。
さて、その方法は、
◆自立運転コンセントがどこにあるかを確認します。
室内用パワーコンディショナーの場合はおおむね本体右側にコンセントがあります。
別置きの場合は、パワーコンディショナーのすぐ下・廊下・屋外等とさまざまです。取扱説明書できちんと確認してください(現在、自立運転コンセントがない場合は、施工会社・販売店に別途注文しておきましょう)。
◆家の主電源ブレーカーをOFF にします。
◆太陽光発電ブレーカーをOFF にします。
◆自立運転モードに切り替えます(切り替え方法は「取扱説明書」に書いてあります)。
これだけです。これで停電になっても、電気製品を使えるようになります。
住宅用太陽光発電で災害時に備えを
インターネットで環境省のページを見ると、停電・災害時に大切なこととして、次の3点があげてありました。
◆正確な情報を把握できるようにすること。
◆生命の安全を確保すること。
◆地域で助け合うこと。
いずれも、その通りだと思います。
住宅用太陽光発電設備があれば、携帯、ラジオなどの電源を確保できるわけですから、正確な情報を把握することができます。
また、電気ポットでお湯を沸かしカップ麺を作ることもできます。
そして、3つめの「地域で助け合うこと」。これに、私はグッときました。太陽光発電の機能を自分の家族のためだけではなく、ご近所の方々と分け合う。これが本当に災害に強い家だと思います。これからも住宅用太陽光発電の普及に努めたいと思った次第です。