太陽光発電の自立運転機能について
高知県のゆるキャラは「くろしおくん」
ライフラインサービスの山崎貴修です。
我が高知県は海に面しています。土佐湾には黒潮が流れ、高知県のゆるキャラくんの名も、そのままずばり「くろしおくん」。また高知県警のマスコットキャラクターは「マモルマン」。戦隊ヒーロー並にかっこいいんですよ。防犯特捜「マモルマン」、ぜひ全国のみなさんに知っていただきたいと思います。
それはともかく、住宅用太陽光発電をお考えで海の近くにお住まいの方は「海が近いけど大丈夫?」といった疑問をお持ちかもしれません。
そこで今回は、住宅用太陽光発電と塩害についてお話しいたします。
住宅用太陽光発電と塩害対策
海に近い地域は、住宅用太陽光発電の設置にはある程度の制限が生じます。
理由は、塩分を多く含む潮風の影響で、太陽電池モジュール(太陽光パネル)の配線や金属製の架台などが錆びてしまうことにあります。
こうした地域は「塩害地域」とされています。「塩害地域」は海岸からの距離が500m~1km以内。(沖縄などは500m~7km以上。北海道・東日本は500m~7km)。500m以内になると「重塩害地域」になり、ほとんどのメーカーが設置不可としているようです。
塩害地域の場合は、各メーカーとも塩害対策を施した太陽電池モジュールや架台を開発しています。室内に設置するパワーコンディショナーや接続箱もあり、現在では塩害地域でも十分設置することができます。
ただ塩害地域のご家庭でもう一つ注意していただきたいのが、風に対する備えです。太陽電池モジュールをのせる屋根は、建物のなかでも風の被害を受けやすい部分です。
塩害地域は風の強い地域でもありますから、施工方法や運転開始後のメンテナンスなど業者ときちん話し合っておく必要があります。
ただいま特許出願中です
ところで、太陽電池モジュールにとって効率のよい温度は25度程度。
夏場は屋根が70度にもなりますから、高熱で電気を作り出しにくくなります。そこで力を発揮するのが、私が開発し、ただいま特許出願中の「コンパクトサイズの散水栓とセンサー」です。
スプリンクラーのように散水し、水が蒸発するときの気化熱を利用して温度の上昇を防ぎます。太陽電池モジュールの表面を冷やすだけでなく、洗い流す役目もあり、塩害対策にも効果を発揮します。
塩害地域のご家庭はもちろん、塩害地域以外のご家庭もぜひご相談ください。