住宅用太陽光発電で停電・災害に強い家づくり
住宅用太陽光発電を支える6つのパーツ
こんにちは。ライフラインサービスの山崎貴修です。
住宅用太陽光発電の設備がある家の屋根には、パネルがのっているのをご存じかと思います。これは、「太陽電池パネル」あるいは「太陽電池モジュール」と言い、太陽の光を受けて電気をつくります。
屋根の上でつくられた電気は、まず「接続箱」でまとめられ「パワーコンディショナー」へ運ばれます。ここで、太陽光発電によってつくられた直流電力を交流電力に変換します。
次に「分電盤」によって、家の配線に電気を分けます。これで、屋根の上でつくられた電気が、家の中で使えるようになりました。
さて、住宅用太陽光発電の家も、普通の家と同じく電線で電力会社とつながっています。そして「売電メータ」が、電力会社に売った電気量を記録。「買電メータ」が、電力会社から購入する電力量を記録します。
「太陽電池モジュール」「接続箱」「パワーコンディショナー」「分電盤」「売電メータ」「買電メータ」……これが住宅用太陽光発電のしくみを支える重要なパーツです。
太陽光発電の要、太陽電池とは
住宅用太陽光発電の要は、屋根の上の「太陽電池モジュール」、あのキラキラ輝くパネルです。太陽電池モジュールには、一辺15cmくらいの小さな正方形の板が並んでいます。これをセルと言い、プラスを帯びやすい「p型シリコン半導体」と、マイナスを帯びやすい「n型シリコン半導体」が張り合わせてあります。
ここに太陽の光エネルギーが加わると、「p型シリコン半導体」はプラスに、「n型シリコン半導体」はマイナスになります。つまり、乾電池と同じ状態になるわけですね。この作用によって、電線をつなげば電気が流れるというわけです。
余った電力を売る「売電」と足りない電力を買う「買電」
子どもの頃、「電気は電力会社が作るもの」と思っていました。自分の家で電気をつくるなんて、考えてもみませんでした。ところが今は自分の家で電気を作ることができるうえ、余った電力は電力会社に売ることができます。
住宅用太陽光発電は、電力会社の配線とつながっています。発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社に電気を買い取ってもらえます。これが「売電」です。
また、曇りや雨の日など発電力が少ない時や夜間には、従来通り電力会社の電気を使います。これが「買電」です。
住宅用太陽光発電では、こうした電気のやりとりも自動的に行われます。お客さま自身が、面倒な操作を行う必要はありません。