嵩上げが足りない!!
はじめまして。浄化槽設備士の掛水真一です。題名の言葉、よく聞きます。
下水道や農業集落排水施設、コミュニティ・プラント(地域し尿処理施設)がない地域でトイレを水洗化するため(注1には浄化槽が必要です。今まで200基近い浄化槽を設置してきましたが、そのお客さんから「浄化槽を設置したいけど、どこへ頼んだらいいのかわからなかった」という話を耳にしてきました。工事後は「こんなに快適になるならもっと早くやっていればよかった」と言ってくれます。もしかして同じ思いをしている人たちが大勢いるかもしれない。ならば浄化槽工事をメインにした会社をやって行こうとの思いで(他にもいろいろあるんですが)高知グリーンプロジェクト(株)を設立いたしました。
浄化槽工事をするのは誰?
浄化槽の設置工事をできるのは、浄化槽工事業の登録または届出がある業者で、そこには浄化槽設備士が必ずいます。
浄化槽法第二十九条3
浄化槽工事業者は、浄化槽工事を行うときは、これを浄化槽設備士に実地に監督させ、又はその資格を有する浄化槽工事業者が自ら実地に監督しなければならない。ただし、これらの者が自ら浄化槽工事を行う場合は、この限りでない。
高知グリーンプロジェクト(株)は、令和4年7月現在、浄化槽工事の登録をしております。
【高知県知事(登-03)第175号】浄化槽設備士掛水真一
高知グリーンプロジェクトは浄化槽法第二十九条3でいうところの、「この限りではない。」方です。
浄化槽工事は浄化槽を設置してトイレを水洗にする工事だけじゃない
工事をされた多くの方が、トイレを汲取りから水洗にすることが浄化槽工事だと思っています。大工さんや工務店に依頼する方はトイレを改装しなければならないというのが一番にあるからではないでしょうか。しかし、まず知っておかなければならないのは、浄化槽工事とは浄化槽を設置してトイレを水洗にするだけではないということです。
浄化槽とはトイレだけでなく生活排水全てを浄化して公共水域等に流す装置なのです。流し、風呂、洗面、洗濯などの生活排水も全て浄化槽に接続して処理しなければなりません。浄化槽本体だけではなくその配管も含め全てが浄化槽設備なのです。↑「処理しなければなりません」というのは法律からの観点で、言い換えれば生活排水も全て浄化してくれるのが現在の浄化槽なのです。
費用ってどのくらいかかるの?
これも必ずと言っていいほど聞かれます。しかし、同じ条件の工事はありえません。現在の家や道路の状況、浄化槽の設置場所、便槽や単独浄化槽(入れ替えの場合)の状況、水まわりの場所、排水設備の状況、排水先の深さ、距離などまちまちです。「ざっくりでいいので」と言われても調査してみないことにはお答えすることができないのです。
各市町村(一部を除く)には浄化槽設置補助金もあります。申請等はお手伝いできます。
高知グリーンプロジェクトはどういう会社?
浄化槽設備工事専門と言いつつ高知グリーンプロジェクト(株)としてはまだほとんど実績はありません。しかし浄化槽設備士掛水真一は浄化槽を185基設置してきた実績があります。これには、新築の浄化槽も含まれていますが、現在は新築の浄化槽は話がきてもお断りしております。それは「他の業者では無理と言われた」「工事費が高くてあきらめていた」「他の業者の提案と全然ちがう(喜)」など、お客さんと直接かかわり、調査、打ち合わせ、申請、工事など全て終わったときの「頼んでよかった!」という声を聴きたくて設立した会社だからです。過去に浄化槽設備工事をしたお客様からは、会社設立時に応援のお電話やお手紙、開業祝いのお花などをいただいたり、水まわり工事の依頼を受けたりと浄化槽設備士冥利に尽きるお付き合いをさせてもらっています。
高知県内どこでも来てくれる?問い合わせは?
高知市内及びその近郊を想定しています。近郊とはどこまで?というと高知市内から車で1時間から1時間半くらいまでです。ちょっと遠くてもがんばって1時間半で運転します!そのほかでも浄化槽工事のことが聞きたい。どうしても浄化槽工事業者が見つからない。という場合はご相談下さい。相談にはのります。相談だけでは済まないかも・・・
調査日は、だいたいは平日の夕方もしくは土、日、祝で調整させてもらいます。お問い合わせ電話は留守の場合携帯に転送するようになっています。工事中で出ることができない場合は、携帯電話よりかけなおしますのでご了承下さい。(携帯090-1000-4402)
最後に『マイベストプロ』コラムについて
マイベストプロに登録したらコラムを書きましょう!という案内が来るのですが、掲載されたことを知らせるメールに気づいたのは公開から1か月経ってからでした。その間問い合わせもないので、コラムを書かんといかんと思ったけど・・・
〈コラム〉とはなんぞや?なんか〈コラム〉という言葉が気軽に書けない雰囲気を醸しだしている。調べてみると「根拠を基に自分の理論、意見を述べる」みたいな縛り?わかったようでわからない。新聞社や放送局が運営する『マイベストプロ』の中に書くコラム。申し込みから掲載までの審査は長いことかかったし、コラムも審査とかあるんやろうか?って思いながらとりあえず下書きを書いています。結局テーマなどは考えず検索ワードなどは無視して思ったことを書いてみました。今までもブログは書いたことがあるので書くのは好きなのですが、なんかオチやおもしろいことがないと筆が進まない。
今後は何か反応があればそれを〈コラム〉?として書いていきますし、それまでは〈コラムとは〉を考え〈コラム〉を書いてみようと思います。今回の出来を見てみると・・・これはQ&Aですね完全に。
(注1 トイレを水洗化するために
下水道等がない場所でトイレを水洗化するためには浄化槽が必要と書きましたが、環境保護の観点からみると問題は未処理のまま放出される生活排水。単独浄化槽の家庭も含まれます。流し、風呂、洗濯、洗面の排水が川や海と直結しているのです。話を聞いてみると蓋をされた道路の側溝も下水と勘違いしているかたもいました。どこかで処理されていると思っていたのでしょうね。私もそうとう昔(高校生のころ)、似たような勘違いをしていました。(この話はまたの機会に)
浄化槽とは
浄化槽法の改定により、 トイレの排水だけを処理する単独処理浄化槽は2001 (平成13)年4月1日以降の新たな製造・販売・設置が禁止されています 。現在はトイレと生活排水全てを処理する合併浄化槽のみが浄化槽と定義され、単独浄化槽は「みなし浄化槽」に。
浄化槽工事業とは
高知県の場合は「高知県内で浄化槽工事を営む場合は、高知県内の営業所の有無に関わらず、浄化槽工事業の登録または届出が必要になります。」と県庁のサイトにあり、登録、届出業者が掲載されています。
浄化槽設備士とは
浄化槽の設置工事には、国家資格である浄化槽設備士による監督等が必要です。また、浄化槽工事業者は、営業所ごとに浄化槽設備士を置かなければなりません。