住宅ローンは固定金利と変動金利どちらを選ぶべき?
住宅ローンの借り換えメリットは、返済利息額が削減できることです。
でも、事前に十分な情報収集をせずに借り換えをして、後から「こんなはずじゃなかった」とならないように、住宅ローンの借り換えのメリット、デメリットをご紹介します。
住宅ローンの総支払利息を減らせる借り換えの条件とは
住宅ローンの借り換えを行ってメリットがある条件の目安としては、住宅ローンの残り期間が10年以上あり、残りの支払金額が1000万円以上、金利差が1%ある場合といわれています。
住宅ローン借り換えの大きなメリットは
利息支払い額の軽減、期間短縮です。
そのためには、現状の金利状況、ローン内容を理解すること、将来不明な金利はある程度の幅を持たせて試算することです。
相談相手によっては、将来不明な金利は採用しないことも多いので注意することも必要です。
他行に借り換えることで優遇金利が享受できることがある場合も多いですし、そのときの金利水準によっては大きな利息削減効果をもたらします。
借り換えの大きなデメリット、諸費用はどれくらいかかるのか?注意点は?
借り換えには、事務手数料や保証料、団信などの諸費用が発生します。
借り換え試算をするときには、諸費用の計算も忘れずにしましょう。
では一体どれくらいかかるかというと、保証料は借入金額の2%程度、保証事務手数料は3万円程度、司法書士手数料は5万円程度、抵当権設定費用は借入金額の0.4%、印紙代2万円程度です。
借り換え金額が1000万円とすると保証料は20万円、保証事務手数料3万円、司法書士手数料5万円、抵当権設定費用4万円、印紙代2万円の合計34万円が必要になります。
住宅ローン借り換え時の団信や、キャンペーン内容の有無も要チェック
フラットを除いて借り入れには団信の加入が義務化されています。既往症のある方やローン借り入れ後、健康状態に問題の出た方などは要注意です。
現在借り入れ中の金融機関のキャンペーン内容にも注意が必要です。火災保険無料、7大疾病対象の団信無料などのキャンペーンは、継続できないことも念頭に置く必要がありますし、審査状況などを検討することも忘れないようにしてください。
また、借り換えの際に保証料がかかりますが、一括で支払い済みの場合、元の金融機関から残りの期間分は返却されます。新しい保証料をまかなうほどではないとしても、仮に5万円~10万円でも返ってくれば借り換えコストを節約できます。
保証料を取らない銀行もありますので、借り換え先の銀行の保証料の有無や元の銀行から返してもらえる保証料も含めて実質的にかかる金額を計算し、借り換えのメリットがいくらあるのかを確かめて借り換えを判断しましょう。
借り換えでのメリット、デメリット、注意点は以上ですが、「金融機関に対してはお金を貸してもらうではなく、借りてあげるの姿勢で臨むこと」「元の金融機関での試算だけでなく必ず複数試算すること」もしくは「住宅関係が強みのファイナンシャルプランナーなどに相談すること」はいいのではないでしょうか。
➢ 住宅ローン繰り上げ返済のメリットとデメリット