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由籐久和

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由籐久和(ゆとうひさかず) / 家計プランナー

ファイナンシャルプランナー FPライフ

コラム

住宅ローンは固定金利と変動金利どちらを選ぶべき?

2016年7月18日 公開 / 2016年11月24日更新

テーマ:住宅ローンと資金計画

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 住宅ローン 借り換え住宅ローン 固定金利住宅ローン 審査


住宅ローンを決めるときに悩むポイントは、住宅ローンのタイプを固定金利にするか、変動金利にするかではないでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので、金額だけでなく自分自身が納得するための十分な検討を行って金利タイプを選びましょう。

どちらを選ぶにしても選択した住宅ローンに問題があるわけではなく、家計に対する意識や行動、ライフプランに問題があることを忘れずにいてください。

固定金利型のメリットとデメリット

住宅ローンの金利プランには大きく分けて「全期間固定金利型」「固定期間選択型」「変動金利型」の3タイプがあります。

全期間固定金利型の金利プランは、フラット35など、借入時に決めた金利が返済終了まで変わらないプランです。

ほかの金利プランに比べると利率が高いのですが、ずっと利率が変わらないため返済計画を立てやすく、金利変動を心配する心理ストレスが掛からず、一番手堅いといえるのではないでしょうか。

また、金利が高いと月々の返済額が多くなるので、借入金額を抑えるようになり資金計画の失敗も起こしにくいというメリットがあります。後から金利が上昇した場合は、結果的に全期間固定金利型が有利に働く場合もあります。

ただし、フラット35は死亡や高度障害状態になった場合に生命保険金でローンが完済される団体信用生命保険の加入が任意のため、住宅ローン返済とは別に生命保険料を支払うことになります。

変動金利型のメリット・デメリット

変動金利型の金利プランは、総返済額を重視した場合に選ばれるケースが多いといえます。しかし、途中で金利が上昇した場合は、全期間固定金利型を選択した場合との支払い総額は多くなる可能性が高いのが注意点です。

固定期間選択型の金利プランは、2年、5年、10年など特定の期間は金利を固定し、固定期間終了時に再度金利プランを検討する借り方なので、固定期間が終了すれば変動金利型と同じです。

金利が何年後にいくらぐらい上がると仮定し、どのプランが有効かといったシミュレーションを、金融機関の担当者に複数パターンを出してもらって検討する事も大切です。

目先の総返済額に惑わされず、自分たちに合ったローン選択を

変動金利の総返済額を正確に計算することは不可能なので、変動金利と固定金利のどちらが得かということは現時点ではわからないものです。

しかし、工務店やハウスメーカーは、計算上返済額が少なく見える変動金利型をすすめることが多いので、目先の金利、支払金額に惑わされないようにしましょう。

どちらを選ぶのかは、住宅ローンを借りた後も「金利が上がった、下がった」とか「そろそろ固定金利にした方がいいのか、変動金利のままで行くのか」など、定期的に住宅ローンの金利についてチェックして対策を考えることができるのかどうか、ということがポイントになってきます。

世の中の情勢やライフプランにもよりますが経験上、変動金利を選んでも可能な人は「家庭収入1000万以上の高所得かつ1000万円以上の貯蓄残高のある家庭(住宅資金を除く)」、「1000万以下の収入、貯蓄残高」であれば固定金利が無難なように思われます。

どちらが自分たちに合っているのか、住宅関連アドバイスが得意なファイナンシャルプランナーなどと相談しながら決めていきましょう。

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