イデコもNISAも、枠は満額使わなくていい

西山隆詞

西山隆詞

テーマ:お金の話



12月1日から、イデコの掛金の上限額が上がり、一定の条件を満たす方は、70歳未満まで加入できるようになります。

たとえば会社員で企業年金がない方は、月2.3万円が6.2万円に、自営業の方は国民年金基金等と合わせて、月6.8万円が7.5万円になります。

上限が上がるのは2026年12月分の掛金(毎月拠出の場合、2027年1月引き落とし)からで、増額には手続きが必要です。詳しくは厚生労働省の案内をご覧ください。

イデコは原則60歳まで引き出せませんし、受け取り方も少しややこしい。正直、NISAのほうが身近だと感じる方が多いと思います。ご相談の場でも、イデコの話が出ることは少ないんですね。

それでも、所得が高い方は所得控除の効果が大きいので、老後資金づくりならNISAよりイデコをおすすめしたい、と個人的には思っています。

もちろん、60歳までに使う予定のお金には向きませんし、所得によって所得控除の効果も違います。受け取るときの税金にも注意は必要ですが、特に退職金制度のない自営業の方には、積極的に検討する価値があると思っています。

ただ、NISAもイデコも、枠を満額使わなければいけないわけではありません。

枠は「使っていい上限」であって、「使うべき金額」ではないんですよね。もちろん、余裕があって満額使うのも一つの選択です。

まずは、いくら積み立てるかを決める前に、将来どのくらいのお金が必要になるのかを確認することが大切です。必要な金額が分からないままでは、積立額を増やしても「まだ足りないかもしれない」という不安は残ってしまいます。

実は保険も同じですが、保障を増やせば安心、というより、何かあった時に生活を続けるためのお金が足りるかどうか。まずはそこを確認したいですよね。

老後資金なら、生活費と年金の見込み額、今ある資産から、これから準備する金額を計算する。保険なら、万一の時に必要なお金に対して、公的な保障や預貯金、今の契約でどこまで補えるかを確認する。

こうして具体的にシミュレーションすると、自分に必要な積立額や保障が見えてきます。今の備えで足りる見通しなら、無理に増やす必要はありません。

満額使うことを目標にする前に、まずは自分の場合を知ること。

手段を選ぶのは、そのあとですね。

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西山隆詞
専門家

西山隆詞(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルアライアンス株式会社 高知支店

高知駅北口の総合保険代理店はベテラン揃い。保険が全く分からない方でも納得の見直しができるよう丁寧にアドバイス。解決策は保険会社30社以上のいいとこどりプランにて。子育て世代の保険選びは特に強み。

西山隆詞プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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