もし、火事でお隣さんの家まで迷惑をかけてしまったら、、、

火災保険のご相談を受けていると、地震保険についてこんなことを聞かれることがあります。
「地震保険って、かけていてもなかなか出ないんでしょ?」
「うちは耐震等級3だから、地震保険はいらないんじゃない?」
これ、実際によくあるご質問です。
高知県は地震保険の付帯率が高く、2024年度は87.6%で全国3位。やはり南海トラフ地震を意識されている方が多いんだと思います。
それでも最近は地震保険料も高くなっていますので、「外したら保険料が安くなりますよね?」というご相談も実際にあるんですね。
もちろん地震保険は強制加入ではありません。ただ、たとえ最近多くなってきた耐震等級3のお家だとしても、私は地震保険はなかなか外しにくいと思っています。
今日は、普段お客様とお話ししている中でよくご説明する理由を3つご紹介します。
①地震による津波や火災も地震保険の対象
地震保険は、地震の揺れで家が倒れたときだけの保険ではありません。
地震による津波や火災なども地震保険の対象です。津波は「水」なので火災保険の水災と思われがちですが、地震によって起きた津波は地震保険になります。
また、地震が原因の火災も、通常の火災保険では基本的に補償されません。
「うちはオール電化だから火事は大丈夫かな」と言われることもありますが、自分の家から火が出なくても、近隣から延焼してくる可能性もあります。
耐震等級3で建物が丈夫でも、津波や近隣からの延焼まで防げるわけではないということですね。
②建物が丈夫でも、地盤が大丈夫とは限らない
2つ目は液状化です。
耐震等級3は建物の強さの基準であって、地盤まで大丈夫という意味ではありません。
地震で地盤が沈んだり、家が傾いたりした場合も、地震保険では損害認定の対象になることがあります。
つまり、建物そのものはしっかり残っていても、その下の地盤が動いてしまうことはあるということです。
「家は壊れなかったけど、傾いてしまった」というケースもありますので、耐震性能とは別に考えておきたいリスクです。
③建物が無事でも、お家の中の家財は別の話
3つ目は家財です。
地震のニュースを見ていると、建物自体は大丈夫でも、家の中はかなり被害を受けているケースがあります。
テレビや家具が倒れたり、食器が割れたり。建物は無事でも、「家の中はめちゃめちゃ」ということは十分考えられます。
耐震等級3だからといって、お家の中の物まで守られるわけではありません。
地震保険は建物と家財を別々に評価しますので、家財にも地震保険を付けておくことで、こうした被害に備えることができます。
ここは個人的には、建物の耐震性能とは分けて考えておきたいところだと思っています。
最終的には保険料とのバランス
最終的には保険料とのバランスが大切です。
考え方は人それぞれですが、個人的には今回お話しした理由から、たとえ耐震等級3のお家でも、地震保険はあったほうがいいと考えています。
その上で、建物の保険金額はいくらにするのか、家財はどうするのか、またその他の自然災害などの保障も含めて考えていきたいですね。
正解はありませんので、今回お話ししたリスクも踏まえながら、ご自身が納得できる形を決めてみてくださいね。


