真壁石。神奈川県でも多く使われている白御影石
川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
今日、福島県で採れる芝山石のサンプルを入手しました。
長さ50センチを超える大き目のサンプルがそれです。上側の二枚も芝山石ですが、今回のものは青みが強くてとても美しいです。
皆さんは、同じ石なのに、何でこんなに違いがあるのかと思いませんか?
いや、そう感じても不思議でないと思います。
でも、これは異なる採掘場の石を、同じ名前で呼ぶような、まやかしの類の話ではありません!
同じ採掘場で産する石でも、上の層から出る石と、下の層から出る石では、このような違いがあることはよくある話で、決して珍しいことではないんですね。
なぜならば、石は天然の岩石であり、いろいろな鉱物の集合体です。石英や黒雲母・長石の集まり具合で色目が違って見えることがあるのは、至極当然なことでもあります。
石の目あいは期間限定とも言える
…ということで、今出ている、この青手の芝山石。そうした意味では、期間限定とも言えるでしょう。このあと下の層に移ってくると、通常の芝山石の石目へと落ち着いてくるそうです。
石そのものの性質としては、まさにスタンダードな白い芝山石と同様。つまり、その性質の良さは折り紙付きです。
なので、白御影石でも、青みがかったような石をお好みの方には、お勧めできるかと思います。
それにしても青みが強いです。他の青手と言われる石と比べても、遜色ない雰囲気ですね。
この青手の芝山石にご興味があれば、ぜひお尋ねくださいね。それもなるべく早めにどうぞ。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。