【もしもシリーズ第5回】冷静すぎる技術者は信頼を築けるか? ~出来田 秀才CTOの場合~

江崎充豊

江崎充豊

テーマ:経営

 こんにちは、マネジスタ湘南社労士事務所です。
今回はもしもシリーズ第5回。あるCTOから冷静で論理的なリーダーの組織への順応について、社労士の視点から考えます。

はじめに

「まずは事実を整理」
「感情ではなく理論で考えるべき」
「この技術は課題に対して論理的に有効」
出来杉田 秀才CTO(できすぎだ ひでし、最高技術責任者)は冷静で論理的。
感情に流されず、技術と組織の課題を構造的に捉える。
無駄な事は言わず的確に指摘する、まさに「静かな参謀」。
だがその冷静さは時に冷徹と受け取られ、現場との信頼構築に課題を残すこともあります。

杉野CTOの特徴と組織への影響

1.強み

  • 論理的思考力が高く、課題を構造的に整理できる
  • 感情に左右されず、客観的な判断ができる
  • 冷静に判断・支援し、現場を見守る事ができる

2.課題

  • 冷静すぎるゆえに現場との距離が生まれやすい
  • 「冷たい」と誤解されることがある
  • 支援が見えづらく、評価されにくい
  • 相談しづらい雰囲気になることも

論理型リーダーの評価及び改善策

1.支援の見える化

  • 貢献を定量化(例:改善提案数、技術レビュー件数)
  • CTOの支援履歴を共有し、信頼構築につなげる

2.信頼構築の仕組み化

  • 現場との定期1on1を制度化し、感情面の接点を増やす
  • CTO向け「共感型コミュニケーション研修」の企画運営(講師:平 静葉CHRO)

3.技術を人事・評価へ反映させる制度作り

  • 技術の導入が人材育成・評価につながるような評価設計
  • 出来杉田秀才×平静葉の連携で「冷静×共感」のハイブリッド支援体制を設計

まとめ:冷静さは支援力評価と信頼構築で強みに活かす

 出来杉田は、感情に流されず、論理で支援する「静かな参謀」。
だが、冷静さだけでは信頼は築けない。
支援力を見える化し、感情の接点を増やすような制度設計が論理型リーダーを信頼される技術責任者に育てる鍵になります。

 次回最終回は「もし俊川 常夫がCBOだったら─ブランディングは耳の早さと忖度で決まる?」
演出と忖度に秀でたリーダーの良さを活かす制度作りについて社労士の視点で考察します。

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江崎充豊
専門家

江崎充豊(社会保険労務士)

マネジスタ湘南社労士事務所

現役銀行員としての財務分析力、社労士としての労務知識を融合させ企業を支援。資金調達や事業計画、人事労務体制整備からデジタルツール導入まで、経営者が本業に集中できる環境作りをアシストする。

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