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こんにちは、マネジスタ湘南社労士事務所です。
ビールが美味しい季節になりました。今回は私の好きなクラフトビール業界についてお話したいと思います。
日本のビール市場の動向
国税庁の「酒のしおり(令和4年3月)によると、2021年のビール市場規模は2.9兆円で前年比-3.8%と減少傾向にあります。
若年層のアルコール離れ、ストロング系へのシフト、コロナ蔓延によりマーケットは減少傾向にありましたが、コロナ収束や酒税改正により回復基調にあります。
そんな中、クラフトビール業界は1994年の酒税法改正以降に小規模ブルワリーが増加し、現在では全国に約800のブルワリーが存在。キリン、サントリー、アサヒなどの大手もクラフトビール市場に参入し、独自ブランドを展開し市場は拡大傾向にあります。
クラフトビール業界の課題
クラフトビール市場は拡大していますが、以下の課題があると思われます。
- 認知度の低さ: スーパーやコンビニでの流通が限られ、一般消費者への認知度が低い
- 競争の激化: 800以上のブルワリーが存在し、他社との差異化が難しい
- 資金調達: 設備投資や広告費がかかり、小規模なメーカーには資金負担がネック
- 価格の高さ:一般的なビールより高価で新規顧客獲得の障壁に
クラフトビール業界の財務戦略
財務戦略を強化することでクラフトビール業界の持続可能性を高めることができます。
- コスト管理: 原材料費の高騰に対応するため地元の原料を活用
- 資金調達: 銀行調達以外にクラウドファンディングや地元のスポンサーとの連携を強化
- 補助金活用: 設備投資や販路拡大のための補助金を活用し財務を安定化
クラフトビール業界の補助金活用方法
クラフトビール業界が活用できる補助金には以下のようなものがあります。
- ものづくり補助金: 設備投資(醸造機器、品質管理設備など)に活用可能
- 小規模事業者持続化補助金: マーケティングや販路開拓に活用
- 地域活性化関連補助金: 地域特産品とのコラボや観光資源としてのブルワリー設立に利用
クラフトビール業界の雇用戦略
クラフトビール業界の雇用戦略は、以下のようなことが考えられます。
- 季節雇用の活用: 夏場の需要増加に対応するため短期雇用やアルバイトを活用
- 職人育成と技能伝承: 醸造技術の研修制度や資格取得支援を導入
- 多様な働き方の導入: 業務のデジタル化を進めバックオフィス業務をスリム化
- 福利厚生の充実: 社員向けテイスティングイベントや業界研修を導入
まとめ
クラフトビール業界は、約800のブルワリーが競争する市場であり、マーケットへのアプローチだけでなく、財務戦略と雇用戦略の強化が成功の鍵となります。
ファンドや補助金を活用しながら財務の安定化を図り、適切な雇用戦略を導入することで持続可能な成長を実現でき、おいしいビールを安定して供給出来るのではないかと思います。
マネジスタ湘南社労士事務所では財務戦略、雇用戦略について相談を承ります。
お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。



