【もしもシリーズ最終回】ブランディングは「耳の早さ」と「忖度」で決まる? ~俊川 常夫CBOの場合~
こんにちは、湘南マネジメントサポート社労士事務所(湘南マネサポ)です。
今日は賃上げについてお話したいと思います。
賃上げの動向と今後の見込み
東京商工リサーチの2025年2月のアンケート調査では2025年度に賃上げを予定している企業は85.2%と過去最高水準となっています。日本労働組合総連合会(連合)は、2025年の春闘方針で賃上げ率を全体で5%以上、中小企業では6%以上を掲げていますが、中小企業が6%以上の賃上げを予定している企業は9.1%にとどまります。
また、賃上げを毎年継続できるか不透明な企業は29.3%にのぼり、特に価格転嫁が進まない企業では賃上げの負担が大きくなっています。
賃上げするには源泉となる利益を確保しなければなりません。そのためにはトップライン(売上)を伸ばすほか、ボトムライン(利益)改善に向けた取組みも必要となります。
賃上げを支える対策
利益・資金確保の対策として一例を挙げてみます。
業務の見直し
業務見直し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入やデジタル化推進に
よるコスト削減と業務効率化など
財務戦略の最適化
資金調達の強化、キャッシュフロー改善、適正価格の設定など
助成金の活用
業務改善助成金などの活用による財務負担軽減など
生産性向上やコスト削減により利益率改善が見込まれますが、効果が出るまで時間が掛かる可能性がある上、業務見直しや財務戦略は中長期的な視点で検討すべきであり即効性に欠ける場合があります。
そのような場合に有効な対策の一つが助成金です。
厚生労働省は「賃上げ」支援助成金パッケージを提供し、企業の賃上げを後押ししています。主な助成金をご紹介します。
「賃上げ」支援助成金パッケージの主な助成金
業務改善助成金
業務効率化と賃上げを両立するための設備投資補助
キャリアアップ助成金
非正規雇用から正社員への転換を支援し、賃金改善を促進
働き方改革推進支援助成金
労働環境改善により従業員満足度向上と生産性をアップ
人材開発支援助成金
従業員のスキル向上を支援し、企業の持続可能な賃上げをサポート
厚生労働省 「賃上げ」支援助成金パッケージ
まとめ
企業の賃上げは進んでいるものの、価格転嫁の難しさや財務負担の増加が課題となっています。デジタル化や業務改革を進めることで、企業成長と賃上げを両立させ、競争力を高めることが可能です。賃上げの流れを戦略的に活用し、持続可能な経営を目指してみてはいかがでしょうか。
弊所では業務見直しに関するサポートも承っています。
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