外壁屋根塗装工事の現場調査・・・失敗しないための注意点!
プライマーとは、下塗り用塗料のことで、現在では下塗り塗料の総称となっています。
外壁や屋根を塗装する際は下塗り・中塗り・上塗りと3回塗装することが基本。
プライマーは、最初に下塗りとして塗布し、その後に塗る中塗りや上塗り用塗料の密着性を高める接着剤としての役割と、塗装面の凸凹をなめらかに整える役割をになっています。
本来、金属やガラス、プラスチックなどは塗料が付着しにくい素材ですが、専用のプライマーで処理することにより塗料を付着させることができます。
プライマーの種類
下地の性質によって適したプライマー(下塗り用塗料)が開発されています。
下地の状況やもともと塗られている塗料によって、プライマーを使い分けることが必要になります。
■水性
・浸透性が低く、吸い込みが少ないので下地の劣化が少ない場合に向いている。
・塗装時や乾燥途中の臭いが少なく、刷毛など道具類の洗浄時の後始末が簡単
・環境に対する影響が少ない
■油性
・浸透性が高く、水性に比べ下地強化機能、密着度に優れているので、下地の劣化が激しい場合に向いている。
・乾燥時間が約30分〜1時間と短くて済むので作業効率がよい
・塗装時の臭いが強く近所迷惑になる場合がある。
・既存塗装の塗料の種類によっては使用できない場合がある。
■浸透性
・劣化した塗装面の奥深くまで浸透して下地を補強し、下地と上塗り塗料の密着力を高める働きがある。
・建築物の内外装に使用できる。
・コンクリートやセメントモルタル、スレートなどに塗布して表面を強化させるために使う用途もある。
■防錆
・露出した鉄部の下塗りに使用する。
・鉄部を塗装する場合、一般的にはサンドペーパーやワイヤーブラシで錆を落としてから使用する必要がある。