凍害って?まずは自分で簡易検査!
屋根塗装後に、なぜ雨漏りするのか?
今回はこの話題です。
一般住宅の屋根材には様々な種類があります。
一般的な3分類をあげてみると
①焼き瓦
②スレート・コロニアル・カラーベスト
③金属瓦 です。
以前この3種類の屋根材を使って
「何もメンテナンスしないとどうなるか?」という検証をしてみたそうです。
30年何もせず同じ条件で放置した結果・・・
①焼き瓦
瓦自体問題はありませんでしたが棟の漆喰部分が損傷。
割れたり剥離していたり、瓦止めの銅線が酸化し切断している箇所がある。
②スレート・コロニアル・カラーベスト
瓦自体に劣化防水切れによる水分浸透。
そのため凍害による剥離と腐食がある。
雨漏りが 「間違いなく起こり得る状態」
③金属瓦(ガルバリウム金属系屋根)
サビがでているものの穴や腐食による損傷はない。
「雨漏りは起きていない状態」
この結果、金属系屋根が一番安心だと言えますね。
また金属系屋根は軽いので
地震の時も瓦に比べると揺れの軽減や落下、倒壊の危険性が低くなります。
ですが・・・
初期投資がかかるため
現状では②のスレート・コロニアル・カラーベストが
お客様に多く採用されています。
ところがスレート・コロニアル・カラーベスト屋根は
10年前後で防水塗装をしないと
凍害を起こしたり
劣化して剥離損壊してしまいます。
「見た目は綺麗でも10年なの?どうして10年なの?」
それは!
塗料の寿命が10年前後だから!!!
10年前後で防水が切れ屋根が劣化していきます。
例えば15年経過してから塗装すると
見た目は綺麗になりますが
防水が切れて劣化した部分は変わりません。
10年目の状態に戻すことはできないのです。
大切なのは劣化させず「良い状態」をいかに維持できるかということです。
最近お客様から多くご質問いただくのが
「屋根塗装して数年で雨漏りがする」というものです。
先日もトイレの交換工事を承ったお客様のお宅で
「以前近所の塗装をしていた塗装屋さんに11年たったので屋根を塗ってもらったのだけど
2年したら雨漏りしたんだよね・・・」と。
実際塗装後数年経過お客様宅を
雨漏り調査してみると2つの原因が数多く見受けられます。
①「縁切り」がきちんとできていない。
(この工程は非常に大事です!)
様々な施工方法がありますが、きちんと雨水が抜けていないケース。
②水性塗料仕上げで夏の暑さで塗料が解け
屋根材同士接着されてしまい雨水が抜けていないケース。
これらの原因を解消するための
スグレモノ!
「タスペーサー」
樹脂でできたクサビ型の部材なのですが
このタスペーサーを使用すると比較的安心です。
せっかく屋根防水塗装を10年で行っても
施工方法や材料の選定がよくないと雨漏りにつながります。
現状最も使用されているスレートやコロニアル、カラーベストなど
施工方法によって寿命が変わること
さらには大切なお家にとって大打撃にもなってしまう
雨漏りにつながるという知識を持つことが重要です。
塗装工事は高額なものです。
その中でも金額が高い業者、安い業者 様々ですが
「縁切り」の工程をしっかり説明してくれて
尚且つ見積にもしっかり記載されている業者を選んでくださいね。
どのタイミングで
どこをメンテナンスすればいいのか
プロの意見を取り入れ
皆様の大切なお家を大事にしてください。
お家も人と同じです。
愛情を持っていたわってあげることが大切なんですね。