新築一戸建ての予算は年収倍率ではなく手取り25%で決めるべき理由

横浜市旭区で新築一戸建てを探している方から「相場がよくわからない」と言われることが良くあります。物件情報サイトを開けば、価格はいくらでも並んでいます。数字が目の前にあるのに相場がつかめないのは、比べるための軸が定まっていないからだと私は思っています。
私の感覚では、旭区は横浜市全体の平均と比べて、手の届きやすい価格帯の物件が見つかりやすいエリアです。通勤や生活の利便性と購入価格のバランスを大切にしたい方にとっては、有力な候補になり得ると感じています。
ただ、「旭区の相場は◯◯万円です」と一言で言い切ってしまうのは、あまり誠実ではないと私は考えています。なぜそう言えるのか、順にご説明したいと思います。
横浜市旭区の新築一戸建て相場は平均値では見えてこない
同じ「新築一戸建て」と呼ばれる物件でも、個々の物件ごとに価格はまったく違います。
新築とは、建築後1年未満でまだ誰も住んだことのない住宅を指します。この条件に当てはまれば、駅まで歩ける立地の家も、バスを使う立地の家も、区画の広い家も狭い家も、すべて同じ「新築一戸建て」として同じ画面に並びます。
まず、土地の面積が少し違うだけで価格は動きます。前面道路の幅、土地の形、敷地の高低差、駐車スペースが1台なのか2台なのか。旭区の物件をご案内していると、こうした差が価格に素直に表れていると感じます。
つまり平均価格とは、性格の異なる物件をすべて足して割った数字です。全体の空気感を知るには役立ちますが、あなたが実際に買う一軒がいくらなのかを言い当ててはくれません。
私がヒアリングに多くの時間をかけるのは、ここに理由があります。条件が整理されないまま数字だけを追いかけると、目の前の物件が高いのか安いのか、いつまでも判断がつかなくなります。
物件探しには一般に3か月から半年、長い場合は1年以上かかることもありますので、せっかくのその時間を、迷いだけに使ってしまうのはもったいないと思うのです。
地価公示と取引価格情報で、自分で相場を確かめる
「では、どうやって相場をつかめばいいのですか?」
そう聞かれたとき、私がまずお伝えするのは、公的なデータをご自身の目で見ていただく方法です。国土交通省は「不動産取引価格情報」として、実際に取引された不動産の価格を公表しています。また地価公示とは、国土交通省が毎年公表する標準地の1平方メートルあたりの価格のことです。
どちらも無料で確認できますし、旭区の中でも地点ごとに数字が出ます。気になっているエリアの数字を、何年か分さかのぼって眺めてみてください。それだけで、ご自身の中に相場の物差しができていきます。
私自身も毎年これらに目を通していますが、旭区の住宅地が急に下がるような動きは、今のところ見ていません。建築資材や人件費の高止まりが続いていること、この地域に一定の住宅需要があることが背景にあると考えています。
とはいえ、これから先の価格がどうなるかを私が言い切ることはできませんし、言い切るべきでもないと思っています。将来の値上がりを前提にした購入判断を、私はおすすめしていません。
見ていただきたいのは将来の予想ではなく、今の価格水準がご自身の家計にとって無理のない範囲かどうか、という一点です。
価格相場は諸費用を含めた総額で考える
ここが、このコラムでいちばんお伝えしたいところです。
「物件価格以外に、こんなにかかるとは聞いていなかった」。この後悔の言葉を、私は何度も耳にしてきました。そのためワンフィニタス株式会社では、最初のご相談の場で諸費用をすべてお伝えするようにしています。
登記費用、仲介手数料、住宅ローンの保証料、火災保険、引越し費用など、これらは物件価格の欄には表示されません。相場を「物件価格の相場」だと思って調べている限り、最後まで視界に入らない部分です。
そして視界に入ったときには、もう予算を組み直す時間が残っていない。私がいちばん避けたいのはこの状況です。
私は、相場は総額で見るものだと考えています。物件価格から話を始めるほうが会話は弾みますが、私は敢えて諸費用と住宅ローンの返済計画を先に固めます。順番が逆になると、気に入った物件が出てきたときに冷静な判断がしづらくなるからです。
なお、返済額に無理がないかどうかは、年収だけでは決まりません。私はAFPとして、教育費や老後の資金まで含めた資金の流れを一緒に確認したうえで、予算の上限をお出しするようにしています。
諸費用の内訳については、当社のコラムでも詳しくまとめています。あわせてご覧ください(https://onefinitas-estate.jp/blog/entry-835183/)。
同じ価格帯でも土地の条件で中身は変わる
価格の近い二つの物件を並べたとき、私が最初に確認するのは建物ではなく土地です。
以前、「すぐに申し込みたい」とおっしゃった新築戸建てについて、念のため周辺環境を調べたことがあるのですが、その土地は過去に浸水の履歴があり、ハザードマップでも注意すべき区域に含まれていました。
長く住むご自宅としてのリスクをお伝えし、そのときは見送るご提案をしました。後日、別のエリアで安心して住める住宅をご購入いただき、「正直に教えてくれてよかった」とおっしゃっていただきました。
別のケースでは、他社で問題ないと説明されていた土地に、隣地との境界が確定していない状態が残っていたこともありました。宅地建物取引士として状況をご説明し、境界の確定が済んでから契約していただきました。
安く見える物件には、安く見えるだけの事情が隠れていることがあります。反対に、少し高く見えても土地の条件が整っていれば、住み始めてからの安心が長く続きます。
相場という言葉で価格だけを比べていると、この違いはどうしても見えてきません。数字を見る目は、実際の物件を見て回る中で育っていくものだと私は思っています。
だからこそ、ご案内した物件が気に入らなければ、遠慮なく断っていただいて構いません。当社は、成約させることをゴールにしていません。
横浜市旭区で新築一戸建てをお探しなら、まずは「今の相場」より先に、ご自身が無理なく払える総額を整理してみてください。その物差しを持ってから旭区の物件を見ていくと、高いか安いかの判断がスムーズになります。
ワンフィニタス株式会社は、横浜市旭区中希望が丘に事務所を構える不動産会社です。業界18年以上の経験をもとにご相談を承りますので、まだ何も決まっていない段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください(https://onefinitas-estate.jp/)。
まとめ
価格相場は、平均値を当てにいくものではなく、ご自身が払える総額の中で判断するものだと私は考えています。数字に振り回されずに済むところまで整理できれば、住まい選びはぐっと前に進めやすくなります。
・横浜市旭区で新築一戸建ての購入を検討し始めた方
・物件価格は見ているが、諸費用まで含めた総額がつかめていない方
・自分たちの年収で無理のない予算がどのくらいか整理したい方
お問い合わせはこちら https://onefinitas-estate.jp/contact/


