様々な求人方法の中からどれを選ぶか—長所と短所
従業員は会社にとって大切な財産です。
一人ひとりの従業員が力を存分に発揮できることが、会社の発展には欠かせません。
しかし、力を存分に発揮すると言っても、従業員の立場に立つと、実際には自分の就きたい業務に就ける方の方が少ないと思います。
例えば、一口に技術者と言っても様々で、専門に勉強してきたことがそのまま活かせる技術者になれることの方がむしろ稀なのです。
そのため、多くの従業員にとっては、「やりがいのある仕事」を会社の中で新たに見つける、という課題が生まれます。
その解決策の一つとして、私が勤めていた京セラでは、「仕事を好きになる」ということを入社してすぐ教わりました。
逆説的ですが、どんな仕事であっても、打ち込んでやり遂げれば自然と達成感と自信が生まれ、次の目標への意欲が生まれてくる、ということです。
そして、その繰り返しの中で仕事を好きになって行く、と教わりました。
与えられた仕事が何であれ、一生懸命向き合い、まずは好きになること。工学部を卒業したにも関わらず、人事労務の業務に就いた私にとって、救いのある言葉でした。
少なくとも私の場合は、仕事は大きなやりがいを感じるものになって行きました(そうは言っても、吹っ切れるまでには10年はかかりましたが)。
会社は従業員一人ひとりの能力を「未来進行形」で捉え、成長を信じて活用することが、仕事を好きになってもらう上で大事だと思います。
そのためには、従業員のことをよく把握して、必要に応じて環境を整えるといったきめ細やかな対応も不可欠です。一朝一夕に達成できることではないですが、従業員が「仕事を好き」と言って働いている会社の方が良いですよね。