従業員に存分に力を発揮してもらうには
会社員時代に人事関係の仕事をしていたので、採用業務に携わる機会が多くありました。
私自身の考えですが、採用の中心は、やはり面接にあると思います。
数多くの面接を経験する中で、私は次の3つのことを心掛けるようになりました。
1.「面接が終わった後は気持ちよく帰っていただく」
私は面接の際、受験者が満足感を覚え、気持ちよく帰っていただけるように気を配るようにしていました。
リラックスしてもらうために、「面接会場まではどんなルートで来ましたか?」という必ず答えられる質問から面接を始め、面接の終りには「言い残したことはありますか?」と尋ねるようにしていました。
2.「書類よりも面接での反応や表情を大切に」
採用において書類が大事なのはもちろんですが、私は面接での受験者の反応や表情をとても大切に捉え、〈自分の部下として一緒に仕事をして行けるか〉ということをイメージして採否を考えました。
3.「受験者にも会社を選ぶ権利がある」
採用をする際、どうしても面接官の方が上に立ちがちですが、受験者にも会社を選ぶ権利があるという自覚が必要だと思います。
お互いの適度な緊張感が、面接を実りのあるものにすると考えています。
以上が、私の「採用の心得」です。
人事の仕事は人と人とが相対するものです。そんな実践を通じて得た私の力が、お客様のお役に立てれば幸いです。