仕事と子育ての両立を頑張り過ぎて、しんどくなってしまうあなたへ
ネガティブ思考のクセを変えていこう
人は誰しもそれぞれに
考え方のクセがあります。
たとえば人からなにか言われても、
気にする人、気にしない人、
気にしたとしてもそれを跳ね返す人。
これらは、
その人その人の考え方によって
随分その反応に違いが出ます。
そのなかでも今日は、
ネガティブな思考になりやすく、
落ち込みやすい方へ
少しでも気持ちがラクになる方法を
お伝えしたいと思います。
ある事例のお話しです。
(掲載はご本人承諾済みです)
落ち込みやすいパターンの一例
スーパーに勤務している
20代女性のAさんが、
レジを担当していた時のことです。
商品を袋に詰めていたところ、
お客様から
「おい、鶏肉のパックの上にキウイフルーツを乗せるんじゃないよ!!」
と強い口調で言われ、
その場ですぐ申し訳ありません。
と謝り商品は入れ替えて、
そのお客様とのやりとりは終わったのですが、
その後、
仕事中も家に帰ってからも、
そのお客様に言われたことがずっと
頭から離れず落ち込んでいたそうです。
落ち込んでいた理由を尋ねると、
「鶏肉のパックの上にキウイを置いた私が悪かったんです」
「忙しかったにせよ、もっとよく考えて入れたら良かったのに」
「そんなことも考えつかなかった私はできないダメな人間なんです」と。
そんな思いが頭の中を駆け巡り、
どんどん落ち込んでいたようです。
この件に限らず、
彼女のいつもの思考パターンは
誰かに何かを指摘されると、
それは全面的に自分が悪くて、相手は悪くない。
というのです。
そして、
そんな私は人としてできそこないで、
ダメな人間なんだ。
と、
自分を責めてひどく落ち込む。
というのがいつものパターンというのです。
たしかに、
こんな風に考えていつも自分を責め続けていたら、
落ち込んで辛くなるのも無理もありません。
彼女のこの一連の思考パターンは、
もうずっと前から慣れ親しんだものだと言います。
思考…私が悪いと思っている。
↓
感情…落ち込む。
↓
行動…いつまでも気にして立ち直れない。萎縮する。
どうやら幼い頃から、
「なにかミスがあると悪いのはおまえだ」
「何をやってもおまえはダメだ」
「ロクでもない奴だ」などと母親に
言われ続けてきたそうです。
それがこころに刻み込まれ、
なにかあった時は私が全部悪い。
が板につき、それが真実だと思っていたようです。
ネガティブ思考の根源は、
このように思い込みで入っていることがよくあります。
幼い頃から事ある毎に、
「お前が悪い、お前がダメだ」と言われ続けられたら、
それが真実だと思うのも無理もありません。
でも、
この思考パターンを持っているととてもキツイので、
少しでも気持ちがラクになれるよう、
ある方法を使って試してみて欲しいのです。
ネガティブ思考から解放する方法
この彼女の例で言うと、
その時の、レジでお客さんにキツク言われている場面を目の前で空想して、
それを横から客観的に見てみてください。
この状況をどう思いますか?
あんなキツイ言い方されてかわいそうとか。
もしくは、
そんな言い方しなくても良くない?
それ、そんな強い口調で怒ることか?
もっと他に言い方あるじゃん、なにこの人!!
などなど…
少しでも、
そんな風に思えたらいい感じです(^_^)
ここで大事なのは、
怒りの感情です。
ネガティブ思考になって、
自分を責めて、
落ち込みを繰り返す人は、
怒りの感情が苦手な人が多いからです。
なので、
落ち込みのきっかけとなった場面で
このように怒りの気持ちをを出してみて欲しいのです。
その人に直接じゃないですよ。
時間があるときひとりでやってみてください。
出し方はブツブツ言ってもよいし、
その場では言えなかったことを大きな声で
怒りとして出してみてもOKです。
その際、
身体の力は抜いて、
呼吸は止めず息をふ~っと吐きながら出すのが
ポイントです。
ひとりの時にでも、
きっかけとなった場面に身を置いて
試しにやってみてください。
怒りを吐き出していくと、
自責の念が減るので
ネガティブ思考や落ち込みが
だんだん無くなっていくというこころのしくみがあります。
最初からうまくは出来ないかもしれませんが、
何回か怒りを出していくうちに
ネガティブ思考やひどく落ち込む状態が、
無くなってくるのが分かってくると思います。
でも、なかには、
なかなかうまくできない。
どうやったらいいのかよく分からない。
怒りの感情を感じられない。
または、
ネガティブ思考や落ち込む感じに
あまり変化を感じられないという方。
そんな性格を変えていきたいという方は、
いつでもお気軽にご相談ください。
ネガティブ思考のクセがなくなると、
気持ちがラクになり生きやすくなります。