補聴器や集音器で難聴が進行する?
補聴器を買ったはいいけど合わなくて、何度も調整した。
何度調整しても、やはり合わなくて使わなくなってしまった。
周囲からこのような話を聞くと不安になりますよね。
分かります。
補聴器は決して安い買い物ではありませんので、慎重になるのは当然。
補聴器は買ってすぐに使いこなせるものではなく、ある程度のリハビリ期間が必要となります。
個人差がありますが、3ヶ月もするとだいぶ慣れてきます。
これまで聞こえていなかった様々な音が甦って来るので、最初はやはり騒がしいと感じるでしょう。
例えば、新聞をめくる音、スリッパの足音、キッチンで水を流す音などなど
必要以上に大きく聞こえることがありますが、どれも本来大きく聞こえていたはずの音が、難聴の進行と共に聞こえづらくなって、
やがてその状況に「脳」が慣れていってしまいます。
そこに突然それらの音が甦ってきたら・・・
最初は「脳」は聞きなれない音に過敏に反応してしまうので、ウルサイな・・となるわけですね。
なので、買ってすぐはどうしても何度か調整をする事にはなるでしょう。
少しづつ音を段階的に入れていく作業が必要なのです。
しかし何ヶ月経っても慣れないとか、つけても変わらないだとか・・つけないほうがマシだ・・となってくると話は別。
調整がそもそも合っていないのではないか?
機種の選択が間違っているのではないか?
何かしら原因があるのではないか。
販売店側の情報提供が不十分なケースも多く見られます。
本当に補聴器が役に立っているのか、不安になりますね。
補聴器の効果は客観的に評価できます
つけた状態、外した状態でそれぞれ聴力測定をしたり、言葉の聞き取りを測定して、
それらを比較し、補聴器がどの程度効果を発揮しているのかが客観的な数字として見ることが出来ます。
これを実施するには、それなりの設備が必要となっていきます。
音の反響の少ない測定室
スピーカー
正しい音圧で測定ができているか管理するための騒音計等々
これらを正しく運用しないと、データが正しく取れません。
この効果測定を実施することで、補聴器が本当に役立っているかある程度判断ができます。
せっかく買った補聴器を最大限活用していきたいですね!