仲里一郎さんとのご縁

長谷川哲雄

長谷川哲雄

テーマ:人物紹介


インタビュー記事をお読みいただいた方は既にご存じだとは思いますが、事業を開始してから、本当にいろいろなご縁があり、現在まで続けられてきました。
そこで、今までご縁をいただいた方をこのコラムでご紹介していきたいと思っています。まず初回は仲里一郎さんです。仲里さんに初めてお会いしたのは、起業して間もない、2022年3月でした。その頃はまだ「食」に関する事業に携わりたいと茫然と考えていたころで、事業の方向性を考えていました。
その日は関内方面に用事があり、桜木町駅で電車を降りて、横浜市庁舎に続く高架を上り、関内方面に向かい、大岡川を越える住吉橋を渡って、入船通りに下りました。目的地方面に歩いていくと、途中の驛の食卓(現在の横浜ビール本店レストランUMAYA)の店頭で「驛テラス」として野菜を販売している方がいました。それが仲里さんです。私はその頃、規格外野菜の活用を考えていて、農家の方に直接お会いしたいと考えていたのですが、中々方法がなく、困っていました。そこで、仲里さんのことを農家の方だと思い、思い切って声を掛けたのです。でも、仲里さんは農家ではなく、朝いろいろな横浜市内の農家の方を回り、野菜を仕入れて、その場で販売をしていました。私はそこで起業した経緯や考えている事業のことを話しました。初めて会ったにもかかわらず、私のその想いをしっかりと聞いて下さり、起業することの大変さや農家の方の現状なども教えていただきました。その後、暫くは店頭での販売やマルシェでの販売をお手伝いさせていただき、野菜のことなどを学びながらいろいろな方もご紹介いただきました。もちろん、会いたいと思っていた農家の方々もご紹介いただきました。
今振り返ってみると、あの時、あの場所で仲里さんと偶然にお会いしなかったら、現在の事業はまったく違ったものになっていたと思います。その意味で、仲里さんとの出会いは今の私にとって大きなターニングポイントとなりました。
仲里さんには、その後「セレンディピティ」という言葉を教えていたいただきました。今でもその言葉を肝に銘じて、日々頑張っています。

次回は仲里さんにご紹介いただきました浜農家ヒラモトの平本聖美さんです。

仲里さんについてはこちらをご覧ください

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長谷川哲雄
専門家

長谷川哲雄(食の6次産業化プロデューサー)

合同会社グロバース

規格外の野菜・果物に6次産業化で新たな価値を創出し、食品ロス削減や地域活性化など社会課題を解決。ソラトスの「たべるラボ」を拠点に、食を通じて人と資源をつなぐ循環型モデルを確立。

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