家族経営の“感覚で動く現場”という強みと弱み補助金と(補助金とDXの前に ― 家族経営がまず整えるべきこと②)

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

補助金の情報が増えると、後継ぎほど「どうにかしなきゃ」と焦りやすいものです。しかし、家族経営の現場は大企業とはまったく違う動き方をします。今回は、家族経営の“現場の構造”を理解し、なぜDXが難しくなるのかを紐解きます。

家族経営の現場は“人の感覚”でつながっている

家族経営の特徴は、決して弱点ではありません。
むしろ長所でもあります。

  • 口頭での指示
  • 手書きメモ
  • ベテランの段取り
  • 経験則による判断
  • 家族ならではの柔軟な動き方

こうした“人の感覚”が会社の文化を支えています。

しかし、この状態のまま新システムを入れると……

システムが現場を崩すことがある

典型的には次のような混乱が起きます。

  • 操作に迷い、自己流が増える
  • 役割分担が変わり、戸惑いが生まれる
  • 情報の渡り方が変わり、止まりやすくなる
  • 結果として、元のやり方に戻ってしまう

これは「現場が悪い」のではありません。

現場がシステムに合わせられる構造になっていないだけです。

だからこそ“現場を見る”ことが最初の一歩

補助金を使って何かを変える前に、

  • 現場はどう動いているのか
  • どこで人が判断しているのか
  • どこで流れが止まりやすいのか

こうした“足元”を見ることが、
後継ぎにとって最も重要な準備になります。

次回は、
「家族経営の現場に潜む3つの課題」
について具体的にお話しします。

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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