第三者の目が会社を守る——在庫管理に潜む“思い込み”の罠【信頼を生む在庫管理:小さな習慣が会社を変える⑤】
「うちは家族だけでやってるから、難しいことはできない」
そんな声をよく聞きます。でも実は、今の時代だからこそ、小さな会社の“ありのまま”が強みになるんです。
先日参加した「営業デジタルマーケティングWEEK」では、AIや動画、SNSを活用した情報発信のヒントがたくさん紹介されていました。ここでは、家族経営でも無理なく始められる、やさしい情報発信のコツをまとめてみました。
①「社長のひとこと」が、いちばん響く
展示会で印象的だったのは、「企業が自分の言葉で語る時代」という話。
新聞やテレビに取り上げられるのを待つのではなく、社長やスタッフが「こんな思いでやってます」と発信することが、信頼につながるそうです。
たとえば:
- 商品づくりのこだわり
- お客様とのやりとりで感じたこと
- 社内でのちょっとした工夫
こうした“日常のひとこま”が、会社の魅力を伝えてくれます。
② スマホ動画で「会社の空気」を伝える
「ホームページのアクセスが減ってきた…」という悩みに対して、登壇者はこう答えていました。
>「動画で会社の雰囲気や人柄が伝わると、見てもらえるようになりますよ」
スマホで撮った「社長のひとこと」や「作業風景」でも十分。コメント欄を開いておくと、見てくれた人の声が届き、そこから新しいつながりが生まれることもあります。
③ AIに選ばれる会社になるには「情報の整理」から
最近は、AI(人工知能)が会社の情報を読み取って、紹介してくれる時代になってきました。
営業マンに会う前に、ネットで会社のことを調べる人が増えているそうです。
だからこそ、ホームページに:
- どんな商品やサービスがあるのか
- 他社とどう違うのか
- 価格や問い合わせ方法
などを、わかりやすく載せておくことが大切です。これだけでも、AIが紹介しやすくなり、見込み客(=将来のお客様)に届きやすくなります。
④ メール配信ツールで「営業の自動化」ができる
展示会では「MAツール」という言葉もよく出てきました。これは「マーケティング・オートメーション」の略で、営業活動を自動で手伝ってくれる道具です。
たとえば:
- お役立ち情報をメールで定期的に送る
- 資料を見てくれた人に、次の案内を自動で送る
- 興味を持ってくれた人を見つけて、営業につなげる
最近は「ノーコード(=専門知識がなくても使える)」のツールも増えてきて、家族経営でも無理なく使えるようになっています。
⑤ 社内の会話も「立派な情報発信」になる
社内での会話や考え方を、外に向けて発信すると、会社の姿勢が伝わります。
たとえば:
- 社長が社員に語った言葉
- 会議で出たアイデア
- 社員のちょっとした工夫
こうした内容を、ブログやSNSで少しずつ発信することで、「この会社、いいな」と思ってくれる人が増えていきます。
⑥ 小さく始めて、少しずつ育てる
最後に、展示会で聞いた言葉をご紹介します。
>「考えてからやるのではなく、やってみてから考える。小さく始めて、少しずつ直していけばいいんです」
これは、家族経営の会社にこそぴったりの考え方だと思います。
大きな予算や専門知識がなくても、できることはたくさんあります。
- スマホで動画を撮ってみる
- ホームページの「会社紹介」を見直してみる
- 社長の思いを、ひとことだけでも書いてみる
そんな小さな一歩が、会社の未来を変えるきっかけになるかもしれません。
【まとめ】家族経営こそ、語れる会社へ
展示会を通じて感じたのは、「家族経営だからこそ、伝えられることがある」ということです。
AIやデジタルの時代でも、人の思いや空気感は、ちゃんと届きます。
平岡商店でも、これから少しずつ「語る力」を育てていきたいと思います。
同じように悩みながら頑張っている事業者の皆さんと、一緒に歩んでいけたら嬉しいです。



