日繰りは会社の“鼓動”——お金の動きで会社の中心部を知る (継ぐ人のための、数字と向き合う経営ノート:第6回)
「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへ --未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第十三回(最終回)
「在庫管理は整ってきたけど、古い在庫だけが残っている…」
「売れないけど、捨てるのはもったいない」
「判断に迷って、棚に置いたままになっている」
そんな状態、ありませんか?
在庫管理の改善が進んでも、最後に残るのが“古い在庫”の判断です。
古い在庫は、資金の”滞留ポイント”
- 仕入れたけど売れていない
- 倉庫を圧迫して、動く在庫の邪魔になる
- 劣化や賞味期限切れのリスクが高まる
- 担当者が触れたがらず、放置されがちになる
そして、古い在庫ほど、理論在庫とのズレが起きやすくなります。
「記録はあるけど、現物がない」「現物はあるけど、記録が消えている」
──そんなことも。
「感情」ではなく「数字」で判断する
古い在庫には、どうしても感情が絡みます。
「苦労して仕入れた」
「思い入れがある」
「捨てるのはもったいない」
──だからこそ、数字で見える化することが大切です。
- 仕入れ日
- 最終出荷日
- 最終棚卸日
- 現在の販売価格と原価
- 滞留日数と回転率
これらを一覧にするだけで、判断の材料が揃います。
出口戦略を検討する
古い在庫は、ただ“処分”するだけではありません。
次のような出口戦略があります
- 値下げして再販する
- セット販売に組み込む
- サンプルやノベルティとして活用する
- 廃棄して、棚と資金を空ける
判断に迷ったら、「資金が動くかどうか」で考えるのがポイントです。
やってみるなら…
- 在庫表に「仕入れ日」「最終出荷日」「滞留日数」を追加する
- 古い在庫を一覧にして、出口戦略を検討する
- 月1回の「古い在庫チェックミーティング」を設ける
無料で始められる、在庫と資金の見える化支援
「自分のやり方、これでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「伝わらないことが増えた気がする」
そんな”違和感”が、見直しのサインかもしれません。
在庫も、お金の流れも、“見える化”することで不安は小さくできます。
どこから整えれば良いか、一緒に考えてみませんか?
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老舗酒卸の再建経験をもとに、現場と経営の信頼を整える支援を行っています。
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