事業承継は、親より夫婦が難しい─信頼はどう育つのか 【継ぐ人のための経営ノート②】
第1回:在庫がモヤモヤすると、社内・社外で何が起きる? ──
「在庫、なんか合ってない気がする…」
「棚にあるはずなのに、見つからない…」
「売れたはずなのに、在庫が残ってる…」
そんな“モヤモヤ”、感じたことはありませんか?
実はこの違和感、放っておくと社内・社外にさまざまな問題を引き起こします。
社内で起きるモヤモヤ
- 担当者しか分からない「属人化」
- 棚卸のたびに数字が合わない「照合ミス」
- 発注・出荷の記録がバラバラで「責任の所在が不明」
- 「どんぶり勘定」で、在庫も資金も“なんとなく”で動いている
こうした状態が続くと、現場の不信感が高まり、
「誰も責任を持ちたくない」
「どうせ合わないからやらない」
という空気が生まれてしまいます。
社外で起きるモヤモヤ
- 欠品による売上の「機会損失」
- 納期遅れによるお客様からの「信用低下」
- クレーム対応にかかる「時間とコストの増加」
- 在庫が多すぎて「資金が回らない」
お客様から見れば、「在庫があるかどうか」は信頼の入り口です。
モヤモヤが続くと、取引先との関係にも影響が出てしまいます。
放置すると、どんぶり勘定と資金繰りの悪化につながる
在庫が見えていないと、発注も仕入れも“なんとなく”になります。
「とりあえず多めに」
「たぶん足りる」
──この感覚が、どんぶり勘定の始まりです。
そして、在庫は“形を変えたお金”です。
動かない在庫は、資金が止まっている状態です。
気づけば、現預金が減り、買掛金が増え、売掛金の回収も遅れがちに。
つまり、在庫のモヤモヤは、資金繰りのモヤモヤにもつながっているのです。
やってみるなら…
- まずは「棚に何があるか」を見える化する
- 在庫表をつくって、入出庫の記録を残す習慣をつける
- 月1回の棚卸で、理論在庫と実在庫を照合してみる
- 差異があれば、記録・伝票・現場を確認して原因を探る
着手は慎重に
ご紹介した手法はあくまでも参考事例です。
在庫管理は資金繰りや決算書への影響も大きく、実際には事業者ごとに受注・発注・入荷・出荷の流れや、販売ソフトの使い方は異なります。実際の在庫管理の方法を改善するためには、業務工程や、日常的に起きているミス、クレームなどの傾向を踏まえて、会社ごとの在庫管理の様子を踏まえて丁寧に計画する必要もがあります。
無料で始められる、在庫と資金の見える化支援
「自分の会社の在庫管理のやり方はこれでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「社内のコミュニケーションがうまくいかない」
まずは、あなたの会社の在庫管理のモヤモヤを聞かせてください。
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老舗酒卸を再建した経験をもとに、在庫と資金の“つながり”を整える支援をしています。
平岡誠司プロフィール
後継者、社員と共に課題発見。両親、税理士、銀行を巻き込んだ事例です。
食品製造業の家族経営を再生|在庫管理で利益改善した支援事例
現場の棚から経営の意思決定まで、あなたと一緒に“信頼の仕組み”をつくります。
ビジネスストレングスコーチング



