家族経営の経理コーチング④ 数字苦手でも大丈夫!日繰り表で経理もスッキリ整理術
「数字は苦手」ではなく「あるだけ使ってしまう」
「資金繰りは、いつも感覚でやってきました」
そう語ったのは、ある家族経営のご主人。
お金の使い方に自信がなく、帳簿も苦手。
けれど、家族を守りたい——その一心で、彼は動き始めました。
日繰り表が「不安の正体」を見せてくれた
6月、夫婦は日繰り表をつけ始めました。
最初はただの記録。でも、数字が並び始めると、見えてきたのは「いつ、いくら足りなくなるのか」という現実。
漠然とした不安が、数字として形になった瞬間でした。
そして、最悪のシナリオ「ワーストゴール」を設定。
「このまま進むと、8月末に資金が底をつく」——それが見えたことで、対策を考える土台ができました。
数字が見えると、冷静に話せるようになる
7月、コーチングの場で夫婦と一緒に資金の流れを確認。
売上、仕入、経費、借入、返済、生活費、、、
すべてをテーブルに乗せて見直しました。
感情の揺れもありました。責任の重さもありました。
でも、数字が見えることで、冷静に話せるようになったのです。
「最悪を想定しておくと、安心して動けるようになります」
「不安なときこそ、翌月の繰越額を確認してみてください」
「全部のお金に色をつけて、見えるようにしましょう」
——厳しい資金繰りのを経験してきたコーチの言葉が、夫婦の行動の軸になりました。
「誰かに言われたから」ではなく「自分で決めた」
「家族を守るために、まず自分が変わらなきゃいけない」
ご主人はそう言って、自ら経費カットを決断。
副業収入を増やし、返済方法も見直しました。
それは、誰かに言われたからではなく、自分の意思で選んだ行動でした。
日繰り表を毎日更新しながら、夫婦で共有し、話し合いを続ける。
その積み重ねが、少しずつ状況を動かしていきました。
危機を「予測できた」から、乗り越えられた
8月末、資金不足の危機は現実となりました。
しかし、事前に予測し、対策を講じていたことで、なんとか乗り切る手応えが生まれました。
12月までの資金繰りの見通しが立ち、「持ちこたえられるかもしれない」という希望が見えてきたのです。
MONEY IS TIME——資金は“ゆとり”であり“時間”
「いつまでに、何をすれば、どの程度資金繰りが楽になるか」
それを具体的に想定できるようになったことで、夫婦には新たな意欲が湧いてきました。
ワーストゴールを“よりよく壊す”ための意欲です。
資金とは、ゆとり。
そしてそのゆとりは、再生の道を進むための“時間”でもあります。
数字と向き合い、ワーストゴールと対話し、試行錯誤を繰り返した結果、夫婦はわずかに見えた再生の道を歩き始めました。
その道の先にあるのは、ただの黒字ではなく、関係性の再構築と、未来への希望です。
家族経営の「数字との関係性」を整えたい方へ
資金繰りが不安で、何から始めればいいか分からない。
家族とお金の話がうまくできず、ひとりで抱え込んでしまう。
そんなときこそ、数字を“見える化”し、“語れる化”することが、再生の第一歩になります。
平岡商店では、家族経営・小規模事業者の皆さまに向けた無料相談を行っています。
あなたの状況に合わせて、日繰り表や資金計画の整理をサポートし、
「どこから手をつければいいか」「どんな対話が必要か」を一緒に考えます。
こんな方におすすめです
- あるだけ使ってしまい、経営の見通しが立てられない
- 家族経営で、お金の話がうまくできない
- 資金繰りに不安があり、何から始めればいいか分からない
- 一人で悩み続けているが、誰にも相談できていない
実際に再生できたご夫婦が行ったのは、ほんの小さな一歩の積み重ねでした
- 財布の残高を共有すること
- 生活費と事業経費を分けること
- 最悪の資金不足を予測し、先回りすること
- 自ら経費カットを決断すること
- 毎日、数字を見て話し合うこと
こうした行動が、未来を変える力になります。
信頼につながる日繰り表の活用事例やテンプレートをご希望の方は、ぜひご相談ください
日繰り表のテンプレートはこちらから
日繰り表で経理の見直しをされたお客様の声
無料相談はこちら
朝日新聞マイベストプロ神奈川|平岡商店の相談ページを見る
数字が怖いと感じるその瞬間こそ、再生の始まりです。
まずは、気軽にご相談ください。



