定員増員開催 ありがとうございました!

皆さんはお出かけする前や毎日の生活の中で、
「あれ、どこに置いたっけ?」
「準備が間に合わない!」
と慌てたり困ったりすることはありませんか?
先日、オンラインでいつも楽しく四方山話をさせていただいている友人、
若年性アルツハイマー型認知症の当事者として働きながら、
全国でピアサポート活動をされている丹野智文さんと
認知症の診断から10年後に「認知症ではない」との告知を受け、
その希有な経験を伝えている「たぬき倶楽部」代表の竹内裕さんに
「モノの置き場所ってどうされてる?」と聞いてみたところ、
お二人は講演活動などで全国を飛び回る超多忙な日々を送っていますが、
お出かけの時や毎日の生活で「困らない」ための素晴らしい工夫をされていました。
その具体的なアイデアをシェアします!
①普段使う小物は「使う場所」ごとにそれぞれ置く
メガネや筆記用具など、家の中のあちこちの部屋で使う小物は、持ち歩くと置き忘れて迷子になりがちです。
「よく使う場所ごとに、それぞれ決まった小物を配置する」という工夫をされています。移動させないから、探す手間がありません。
②出かけるセットは「お出かけカバン」で一括管理
時計、お財布、鍵、交通系ICカード(Suicaなど)は、「出かける時に持つ決まったカバン」にあらかじめ入れておくのがマイルール。
そのカバン自体も、自分の部屋のパッと目につく特等席に置いておきます。さらに、帰宅したあとの動線も完璧です。
スマホは帰宅後すぐに定位置の充電器へ充電が終わったら、そのまま「お出かけ用のカバン」へ直行!この仕組みなら、翌朝慌てて準備しなくても、カバンをひょいと持つだけで出かけられますね。
③スーツケースは「中身をセット」して保管
講演で遠出することが多いお二人。なんと、用途に合わせた大きさのスーツケースそれぞれに、あらかじめアメニティグッズなどを常備して保管しているそうです。
出かける時は、その時の「着替え」をポンと入れるだけで準備完了。準備のハードルがグッと下がります。
④部屋の中の「1定位置・1アイテム」
部屋の中を見渡したとき、迷いが出ないように場所が完全に決まっています。
本はここパソコンはここスマホの充電器はここ「とりあえず置き」をしないことが、スッキリした空間と安心感を生んでいました。
●心がときめく「大切なものの守り方」
丹野さんが出会った、ある認知症当事者の方の工夫もとても素敵でした。
通帳や鍵などの大事なものは、「自分の大好きなキャラクターのカバン」に入れて保管しているそうです。
お気に入りのバッグなら自然と目が行きますし、何より「大切に扱おう」という愛着が湧きますよね。
機能性だけでなく、心に寄り添う収納のアイデアに深く感動しました。
毎日の生活で「困らない」ための一番の対策
お二人のお話を伺って強く感じたのは、「モノの定位置(収納場所)を決めておくことは、認知症のあるなしに関係なく、お出かけや毎日の生活で『困らない』ための一番の対策である」ということです。
出かける間際になって「あれがない!」とパニックになったり、準備に時間がかかって疲れてしまったりするのは、誰しも避けたいものですよね。
年齢を重ねると、記憶力や身体的な特性も少しずつ変化していきます。だからこそ、「ここに置けば、あとで自分が困らない」という安心の仕組みを先回りして作っておくことが大切です。
お二人の工夫は、シニア世代の暮らしを快適にするだけでなく、忙しい現役世代の時短や、忘れ物が多いお子さんまで、すべての人に役立つ最高のライフハックでした。
皆さんもぜひ、明日お出かけする時に自分が「困らない」ための定位置を、まずは1つ決めることから始めてみてください。
◆プロフィールのご紹介
・丹野 智文)さん
1974年宮城県生まれ。ネッツトヨタ仙台でトップセールスマンとして活躍中の2013年、若年性アルツハイマー型認知症と診断される。診断後は営業職から事務職に異動。その後、認知症の啓発活動を業務として現在も同社に勤務している。2015年に認知症当事者のための総合相談窓口「おれんじドア」を開設し、当事者同士のネットワークづくりのきっかけにもなった。診断後支援としてのピアサポート、全国、海外での講演活動も精力的に行っており、当事者に生きる希望を与えている。
・竹内 裕 さん
認知症当事者支援 たぬき倶楽部 代表。59歳で若年性認知症と診断され、仕事の継続、家族との暮らし…先を見通せず、認知症であることを受け入れられない日々を経て、自身の認知症を受け入れ、全国各地で講演し、17年に「たぬき倶楽部」を結成。しかし、認知症と診断されて10年後に「認知症ではない」という告知を受け、当事者として全力で活動していただけにひどく混乱したが、「認知症ではない」と告知されたことをカミングアウト。その後、竹内さんが身をもって経験してきたことを全国各地やオンラインイベントで講演している。


