網戸の網の色

先日読んだ、北里大学病院 認知症疾患医療センターのコラム
「物を捨てること、減らすこと」を読みながら、
思わず何度もうなずいてしまいました。
※コラムはこちら
整理収納の仕事をしていると、
「高齢になった親の家を片づけたい」
「物が多いので減らしたい」
という相談をいただくことがあります。
けれど、私自身、著書やブログ、講座、
そして実際のご相談の場でも、
これまでも繰り返しお伝えしてきたように、
シニア世代の整理収納は、
単純に“捨てる技術”ではないと考えています。
年齢を重ねると、身体機能や認知機能、
視力、動作、疲れやすさなど、少しずつ変化していきます。
その中で長年使ってきた物や慣れた配置は単なる持ち物ではなく、
「安心」「記憶」「自分らしさ」を支える存在になっていることがあります。
だからこそ、
「危ないから全部片づける」
「使っていないから捨てる」
という発想だけでは、
その人らしい暮らしを失わせてしまうことがあります。
これまで、著書やメディアなどでの発信、
講座や実際の現場で繰り返しお伝えしてきたのは、
“片づけの目的は物を減らすことではなく、
暮らしを整えること”という視点です。
私が大切にしたいのは、
“減らすこと”ではなく、“暮らしやすく整えること”。
・探し物を減らして疲れない
・転倒しにくく安全に動ける
・必要な物が見つけやすい
・家族も本人も無理なく続けられる
・思い出や大切な物は尊重する
そんな環境づくりです。
片づけは、人生を小さくする作業ではなく、
これから先の暮らしを快適に、
安心して続けるための準備なのだと思っています。
「まだ使えるか」だけではなく、
「これからの自分に合っているか」
「安心して暮らし続けられるか」
そんな視点で住まいを整えていくことが、
シニア世代の整理収納の大切な役割なのかもしれません。
今回読んだコラムは、私がこれまで著書やメディアなどの発信、
講座、現場で大切に伝え続けてきた考えを、
認知症医療の視点から
改めて言葉にしてくれたように感じました。
物を減らすことが目的ではなく、
その人が自分らしく暮らし続けられること。
これからも、その方の人生や価値観、
これからの暮らしに寄り添いながら、
整理収納を通して伴走していきたいと思います。
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