丹野智文さんの講演を聴講しました。
先日、ある方が、
高齢の方の家の中を綺麗に片づけたら、
自分の家じゃないと言い出して、
自分の家の中に居るのに
自分の家に帰ると
パニックのような状態に陥ってしまった
と言っておられました。
これ、嘘みたいに思いますが、
よく聞く話なのですよ。
なので、高齢の方の家の中の片づけは、
小さなスペースから、
少しずつやっていかれる方がいいのです。
一度にガラリと家の中を変えてしまうのは、
パニックにならずとも、
これまで目にしていたモノがそこになかったり、
ほっと落ち着く光景や場所がなくなったり・・・など、
ストレスになることを増やしてしまうかもしれません。
そんなにチンタラやってたら、
いつまで経っても片付かないというのは、
それは、片づける側の価値観の押し売りで、
高齢の方にとっては、お家の中は、
その人以外の人が思うより、
これまでの習慣や、思い出のモノなどなど、
そこに住まう方の大切なものが詰まっているのです。
住まいを移されても、
以前の住まいと同じように
モノの配置をする方も多いと聞きます。
これも、やはり、これまでの長い人生からきた
習慣なのではないかと思います。
家の中の危険は回避しなければなりませんが、
ご自身の判断だけで、急いで片づけてしまわず、
ご本人と向き合って、
その方のペースに合わすことが大切だと思います。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living