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弘瀨美加

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

それぞれのあの時のことで共感した

2021年6月12日

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納

コラムカテゴリ:くらし



お客様のお宅の片づけをしていたら、
私にも懐かしいものが出てきた。
それは、画像の小包セット。
中には、網目糸入防水紙と麻紐、荷札が、
ちゃんと、揃って入っていた。
観た瞬間に祖母の顔が浮かんだ。
季節のものを小包で
送ってくれていた祖母の部屋にも
同じような小包セットがあったから。

小包セットで綺麗に包装された小包は、
電車、船、車を使って、
今よりも、随分と時間をかけて、
高知の祖母の家から、
大阪の私の家まで送られてきていた。
家に届いた小包の防水紙と麻紐は、
母が綺麗に取っておいて、
祖母へ送る小包に使っていた。
こうして、防水紙と麻紐は、
なんどか祖母の家と私の家を
行ったり来たりしていた。

懐かしい。
祖母から届いた小包を開ける時の
あのワクワクした気持ちや、
大好物が入っていて、
やった~!と喜んだ自分までも思い出した。
お客様も、祖母や母と同じように
送られてきた小包の防水紙と麻紐を
綺麗にとっておいて次に使っていたこと、
小包が故郷から届いた時の
気持ちなどをお話して下さり、
世代は違うけれど、
モノが思い出させてくれた、
それぞれのあの時のことや気持ちで共感した。


一人で黙々と、モノの要不要を仕分ける作業は、
年を重ねた世代にとっては、
体力的なことだけでなく、
気持ち的な切り替えをするにも大変。
モノが思い出させてくれたあの時のことを
口に出して、誰かに聞いてもらうことで、
モノへの執着が薄れることが多くある。
これまでの人生を振り返えさせてくれた
モノは姿を消しても自分の思い出は、
聞いた人の中に残したと思えるのかもしれない。
この時間が無駄と思う人も多いけれど、
私は、この時間は重要な時間だと思う。
何故なら、簡単にモノと一緒に
その方の人生を捨ててしまわないで欲しいから。

いただいてきた小包セットは、
お客様と同世代の方に見せて、
その方たちにも、
あの時の事を思い出していただこうと思っている。
どんなお話がでるのか楽しみ。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

この記事を書いたプロ

弘瀨美加

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加(comfy living)

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