呼び寄せられたけど・・・
日本認知症本人ワーキンググループ代表の
丹野智文さんの講演を聴講しました。
いつも笑顔の丹野さんも
病気を医師に告げられた当初は、
『アルツハイマー=終わり』
という思いを持たれていたが、
自分が病気である事、
そのために出来なくなった事などを
周囲にオープンにすることで、
自分を取り巻く環境も変わり、
自分が必要な時に必要なことを
サポートをしてもらうことで、
『人生は認知帳になっても
新しく作ることが出来る』
と思えるようになれたとか。
そう思えるようになるまでには、
沢山、心の葛藤もあったようですが、
周囲の理解、人との繋がりといった環境が、
大きく影響していると仰っていました。
認知症を患ってもだれもが、
認知症とともに自分らしく生きるには、
やはり『皆で支え合える社会』に
少しでも早くなるよう、自分ごととして捉え、
小さなことしか出来なくても、
それを積み重ねていかないといけないと
より強く思いました。
私に響いた丹野さんの言葉
・出来る事を奪わないで!
・病名から人を見るのではなく、まず、人を見る
・本人を抜きにして物事を決めないで
・認知症を受け入れる勇気
・挑戦する、やってみよう!という気持ち
・重度になる前に初期がある
・守ってもらいたいのではない
・当事者の工夫
・認知症と老化は紙一重
・偏見は、自分自身と家族の心の中にある
・自分は忘れても、周囲の人が自分を覚えてくれている
認知症を患っても、人それぞれ。
当事者と話をし、その人を知ることが大切。
これって、認知症を患ってなくても同じですよね。
周囲の人が過剰なサポートをするのではなく、
当事者の方が必要な時、必要なサポートをして、
認知症を患っても、その人らしい、
自立した生活が送れる環境を作っていきたいですね。
※丹野智文さんプロフィール
1974年生。宮城の認知症をともに考える会「おれんじドア」代表。
大手自動車販売店で営業マンとして働いていた39歳の頃、
若年性アルツハイマー型認知症としての診断を受ける。
『丹野智文 笑顔で生きる―認知症とともに』(文藝春秋社、2017)