多世代交流プロジェクト
地域包括支援センターが
月に一度開催するシニア向けの講座で、
講師を務めさせていただきました。
この講座は10月から始まっていて、
私は3番目ということで、
いつもより緊張しましたが、
最近では、男性の受講者様も増え、
少しすつではあるけれど、
住環境を整え直すことの必要性も
広まってきているのかな?と思えました。
講座中に受講者様の数が増えていき、
その方達が真剣に私の話を聞いて下さり、
メモをとったり、うなずいて下さったりと、
私も、気合が入り熱く語って脱線も…^^;
講座の後、
質問などを頂いてお答えしている中で、
『モノをゴミとして処分する』より、
『誰か使っている人があるならば、
その方に使って欲しい』
という思いを持たれている方が、
やはりこちらの地域も
圧倒的に多かったのです。
使い慣れている人には、
とても便利なリサイクルショップや
ネットでの販売は、
使い慣れない人には、
それをするのに聞いたり教えてもらったり
『色んな人の手を借りないといけない』
という思いが二の足を踏む原因。
そこで、今、
他の地域で企画をしている
多世代交流のモノの交換会の話をしたら、
『どこでするのか教えて欲しい』
『参加したい!』
『自分達の地域でもして欲しい!』
と言っていただいたので、
『こちらの地域でも企画しますね!』
とお答えしたので、
これから実行に移せる様動いていきます^^
受講者様が、一人二人と帰りかけた頃、
ある受講者様に声をかけられました。
ご両親を見送られた後から、
それまでは出来ていた家の中の片付けが、
徐々に出来なくなって、
気がついたら、
家の中にモノが溢れてきたので、
なんとかしなければと思っているけれど、
ご自身の体力的なこともあって、
思うように出来ないという思いを
私に話して下さいました。
まだ、他の方も沢山いらしたので、
じっくりとお話をする事が出来ず、
うかがった話の中での
あくまでも私の想像ですが、
お見送りを終えられるまでの間、
ご両親の為に使われていた時間が
ぽっかりと空いて喪失感を
抱いてらっしゃる様に感じました。
勿論、ご自身の体力的なことも
影響はしていると思います。
全く関係ないように思いますが、
心の状態がお部屋の状態に現れることも多いのです。
けれど、嬉しかったのは、
この方が、講座に行こう!という、
前向きな気持ちを持って下さったこと。
この一歩を踏み出すのって、
大きな事だったのではないかと思います。
そして、
『モノの整理をするって、
自分の気持ちの整理も出来そうですね。』
と仰って下さいました。
私のお伝えしたい事を、この方が、
キチンと受け止めて下さっている事が、
とても、嬉しかったです!
お家の中のモノの整理を進めることで、
この方の心に少しずつでも
やわらかい日の光がさしてくる事を
遠くから願っております。
高齢者の心身の変化に配慮した整理収納・comfy living