帰省でチェック
ここのところ、60歳後半くらいの方から、
『今後の事を考えて家をリフォームしたいけれど…』
というご相談を受ける事が多くなってきました。
働き盛りの頃に購入した家も、
ご自分の年齢とともに年を重ねていき、
水廻りなどの経年劣化も目立つようになってきますよね。
それらを新しくする際に、
『老後も安心して暮らせる我が家に』
と思われているけれど、
『どこをどの様にしたらいいものか?』
と悩まれているようです。
年を重ねて高齢になってくると、
若い頃とは違って、心身に変化が出てきます。
それに備えて、住環境を整え直す事は重要な事です。
しかしながら、どんな風に どれくらいのスピードで、
老化が進んでいくかは、人によって様々です。
段差がある場所、立ち上がりをする浴室やトイレなどには、
はやめに手すりを取り付けて置くと良い思いますが、
『手すりを付けていれば、この先安全』ということで、
あちこちに手すりを付けたとしても、
本当に必要になった時の体の状態にあっているとは限りません。
あまり先々の準備をしすぎるのも、
無駄にお金を使うことになってしまいます。
なので、心身ともに元気なときに行うのは、
完璧にではなく、
将来の状況に対応できる下準備をされておくと良いと
アドバイスをしています。
例えば、床を貼り替えるなら、
滑り難い素材や、衝撃を吸収してくれるのモノを選んだり、
段差の解消をしておく、
また、壁を貼り替えるなら、将来、手すりが必要になっても
さっと取り付けられるように下地を補強しておく、
扉は開閉のしやすい引き戸にし
握力が弱ってきても操作の楽なように
取っ手は、大き目で掴みやすいモノや
軽い力で開くレバーハンドルにする、
高い所での作業は転落の危険性が高いので、
交換頻度の少ないLED照明に交換するなどです。
加齢とともに状況も変化をしていきます。
セカンドライフのためのリフォームをお考えならば、
各自治体に問い合わせなどをして、
補助金制度などを確認して利用できるモノは利用し、
将来のための下準備をして、
様々な状況に対応し易いようにしておきましょう。