隣の芝は青いのか？3

2021年6月27日公開 / 2021年6月28日更新

コラムカテゴリ：くらし

先日の第1試合のオーカーンVS辻のバックステージコメントに感銘を受けた、と書いたのに中身に触れずに止まっていましたので、続きを書きましょう。

まずここ。「勝手に言って逆輸入されたレスラー」とはきっとオーカーン自身のことでしょう。多分。
もちろん、辻選手や上村選手は、コロナ禍で海外へ渡航はできなかったわけだが、ある意味それを「理由」にしている気持ちを見透かしているのかもしれない。「レスラーが順番待ちするのか？」は棚橋選手の名言。
言い方を変えると「自重してんのか？プロレスラーが？」というケイオス創世記の中邑選手の尖ったセリフになる。

これらの文章、完全にプロレスファン以外を蚊帳の外に置いていますが許してください(・・;)

＞海外に行きたい？　行ったらいいじゃねえか、オイ！　順番待ちしてんのか？　行きたきゃ行けばいいじゃねえか。勝手に行って、逆輸入されたレスラーだっているんだぞ。

次にここ。
海外に行けば強くなれる、という夢を壊しにかかる。
そして「考えの足りねえフェミ二ストか」という秀逸な表現。

＞それと、海外に何を夢見てんだ？　海外が素晴らしいって？　考え足りねえフェミニストか、貴様ら！　甘えてるんじゃ、てめえらの根性はよ。

そして「隣の芝よりウチの芝の方が青いんじゃないのか？」という逆説。ネット社会では、もはや国境の壁は限りなくうすい。中邑選手やケニーオメガ選手の実例を見ても明らか。

＞ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと戦ってんだぞ？　何を海外に求めてんだよ。

海外の選手は全てを自分で用意する。WWEスーパースターの中邑選手も自分で飛行機の手配をして、レンタカーを運転する。
ましてや、イギリスに着の身着のままで渡ったオーカーン選手の苦労は想像を絶する。

＞てめえらの頭の中には試合も移動も給料も全部全部用意してもらって、甘えてんだよ！　それがムカつくんだよ。それが出てんだろ、試合に。

ここからまとめ。
「人間、叩かれないと伸びないんだ」（BY真壁刀義）
伸びるためのきっかけを身を持って体験させたオーカーン選手。

＞この3年間、行けねえのはてめえらが甘えてっからだ。だから、改めてもう一回言ってやるよ。てめえらは絶対成功なんかしねえよ！　海外に逃げるだけだ。今日のこの屈辱を少し覚えてるだけで、ちょっとだけマシになるんじゃねえか？　てめえらに悔しいって、本当の気持ちがあんならな」

実はオーカーン選手…いや岡選手は辻選手にいつも「高い食事」を奢っていたらしい。感謝する辻選手に「次に後輩が出来た時は同じことをしてやれ」と言っていた。レスリングの基礎を辻選手に教えたのも岡選手。
岡選手とオーカーン選手にどういう関係があるかわかりませんが^^;;

アツイ。

アツ過ぎる。

そして、このオーカーン選手が極度の「アニオタ」だというのも最高だ。

人は人間的な側面をその人に認めた時に、より信用するようになる…
は何の法則だったかな？

オーカーン選手、素晴らしい。

だから私が今、最も支持する選手は…

内藤哲也選手です。

アディオス！