来た時より笑顔になる「健康相談のできる薬局」を目指す（3/3）

俯瞰から見る健康サポートを目指す取り組みを

　薬局という仕事柄、様々な痛みや苦しみを抱えた方との出会いと別れもあったという中村さん。痛みや不安を抱えながら薬をもらいにくる方との話の中で「病気が治るわけではないけどこれを使ったら気分がよくなったよ」と声をかけられたこともあったそうです。そんな声が中村さんの心に今も残り「どんなにつらい状況の中でも何か一ついいことがあったと感じてもらえるようなアドバイスや提案ができるようにしたいです」と話してくれました。

　健康の悩みは人それぞれですが、誰かに悩みを話したり、アロマに触れることで心の疲れが少し癒され気持ちが楽になることも少なくないといいます。「来た時よりも軽くなって帰ってほしい」と思う中村さんの願いは、お祖父様が中村五郎薬局を開設した当時の地元の人との繋がりにも通じるものがあるように感じました。元々は人見知りだったという中村さんですが、健康という大きなテーマを通してお客様と話をするうちに、思っている以上にスムーズに人付き合いが出来るようになっていたそうです。穏やかな口調で話す中村さんには、相談に来たお客様や地域の人たちを包み込むような柔らかなオーラを感じます。

　設立から70年という中村五郎薬局で新しい薬局の形を目指す中村さん。「地域と人々に貢献する」という初代から続くコンセプトを掲げる中村五郎薬局には、健康相談ができる薬局として、さらには地域に愛されるふれあいの場として、今日も温かい笑顔が溢れています。

（取材年月：2019年11月）

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⇒豊富な経験とアロマテラピーを活用した心と体の健康相談に強み