耐久性が高い家づくり~構造・間取り・気候がポイント
壁の中に発生する湿気の原因と発生時の住宅問題について
前項のとおり、壁の中や床下の湿気は、雨水の浸入や結露、地面からの水蒸気などが原因です。壁の中の部材や配管・配線を腐食させ、錆や木材の腐敗、白蟻の発生につながります。
日本は湿気の高い環境です。特に季節の変わり目や梅雨の期間、雪の多い地域では解け始める春先に気をつけなければいけません。
しかも目に見えないところでトラブルが発生している可能性が高いのです。
気づいたときには手遅れ(大きな修繕が必要など)にならないように、日ごろからの
メンテナンスと小さな変化を放っておかない事が大切です。
屋根や外壁の防水対策の重要性について
外壁・屋根などの塗装は建物の美観維持だけでなく、建物が受けるダメージの抑制という大切な役割も担っています。
外的なストレス(雨や紫外線、潮風)により、塗装面の劣化は著しく早まります。
強い紫外線は塗装面の劣化を引き起こします。
沿岸部では、潮風による塩害が錆びを引き起こす場合があります。
塗装面が劣化し、ヒビ割れ(クラック)などから湿気や塩気が浸入します。
入り込んだ湿気や塩気は、建物の本体(土台や柱)部分にじわじわとダメージを与えていきます。
そういった被害を未然に防ぐために、防水対策を含めたメンテナンスが欠かせません。
湿度の高い日本、日差しが強い・潮風が気になる・風雪にさらされる地域では特に注意が必要です。
こんな状態に気づいたら、防水工事の検討をしましょう。
1.外壁や屋根が汚れていませんか。カビやコケ、藻が生えていませんか。
2.床面や外壁の塗面にヒビ割れや小さな穴がポツポツとありませんか
3.塗装面の剥がれている部分がありませんか。
4.塗装面に膨らんでいる部分・柔らかい部分がありませんか
5.工事(建築・メンテナンス)から10年以上経過していませんか
ひとつでも該当した場合は、塗装・防水工事を考えてください。
上記内容に該当しなかった場合も、十分に注意をしましょう。
定期的に外壁や屋根を診断してもらい、なにか異変があれば早めに対策を講じましょう。
水漏れや雨漏りのトラブルが多い外壁・ベランダ・屋根・屋上は、定期的にチェックすることをこころがけましょう。