子どもにもアンガーマネジメントを
社労士が知っておくべきアンコンシャス・バイアス
先日は、社会保険労務士会にて登壇いたしました。
アンコンシャス・バイアスの言葉を聞くのが初めてという方もいらっしゃいました。
行政研修では数年前からお伝えしていますが、民間ではこれからという感じですので、
私たち社会保険労務士もなかなか触れることのないテーマかもしれません。
社会保険労務士がアンコンシャス・バイアス対策する必要性
なぜ、私たち社会保険労務士がアンコンシャス・バイアス対策しなければいけないのか!?
- 公正なアドバイスを提供する必要がある…バイアスを自覚しないままの助言は、法令違反や訴訟リスクを見逃す原因になる可能性がある。
- 労務リスクを未然に防ぐため…バイアスに基づいた助言が、ハラスメントや差別を助長し、労務トラブルの火種になる可能性がある。
- 変化する社会に対応するため、多様性を尊重する職場づくりを支援するため…社労士のもつバイアスによりダイバーシティ推進を阻害する可能性がある。ジェンダー平等、働き方改革、LGBTQ+など、多様性が重視される社会に対応できるよう、経営者等が持つバイアスにアドバイスできる存在である必要がある。
- 社労士自身がより良い専門家として成長するため、顧問先様との信頼関係を築くため…バイアスを意識することで、より公正で多角的な視点を持ち、より信頼される専門家になることができる。相談者や顧問先が「この社労士は偏った考えを持っている」と感じると、信頼を失う可能性がある。
私たち、社会保険労務士がアンコンシャス・バイアスに気づかないままに
偏ったアドバイスをすることで、顧問先様の成長を阻害する可能性があります。
自分自身が持つアンコンシャス・バイアスに気づき、対処することが顧問先のためになるのです。
ビジネスと人権
ビジネスと人権とは?
企業活動のあらゆる場面で「人権を尊重する責任がある」という国際的な考え方
人権リスクに対処する企業は増えてきています。
なぜならば、人権侵害を放置している企業は、これからは選ばれない、社会から排除される可能性が高いから。
人権リスクの例としては
- 採用・配置での差別や偏見
- ハラスメントの放置
- 外国人・障害者などへの無理解
- 賃金未払いや長時間労働
- 社会課題に無関心
人権リスクは、企業ブランド・取引・信頼に直結します。
「知らなかった」「悪気はなかった」は通用しない時代になってきています。
日常的な判断や言動が人権リスクになることがある、
だからこそアンコンシャス・バイアスに気づき、対処することが求められているのです。
社会保険労務士として
社会保険労務士は、企業の人の問題に密にかかわることがあります。
自分にも相手にもアンコンシャス・バイアスがあるということを前提として考えることが求められます。
社会保険労務士の偏った判断で、労働者の人生が変わるかもしれない。
組織にあるアンコンシャス・バイアスにより、組織風土が作られます。
その組織風土が心理的安全性を脅かすようなものであれば、対処していく必要があるでしょう。
私たち社会保険労務士は、第三者の視点からアドバイスができます。
組織をよくしていくためにも私たち社労士の視点は大事なものになりうると考えています。
このアンコンシャス・バイアスについては
拙著「パワハラ防止Book」の中でも書いています。
電子書籍ですのでAmazonkindle unlimitedご契約中の方は無料でお読みいただくことができます。
拙著はAmazonkindleで電子出版していますが、ペーパーバック(紙の本)としても購入いただけます。
管理職の方に配布して読んでいただいている企業もあります。
参考にしてみてください。
「パワハラ防止Book」
研修についてもお気軽に
ご相談ください。
まちだ社会保険労務士事務所
社会保険労務士の方は法律、制度についての研修やセミナーを行っていることでしょう。
人間関係においては、法律や制度の説明だけではどうにもならないことがあります。
コミュニケーションの研修についてはお任せいただければと思います。
実際、社会保険労務士方から研修依頼をいただくことがあります。
相談いただくのはやはり、人との関係性の問題です。
弊所では、「アンコンシャス・バイアス」以外に
「アンガーマネジメント」「叱り方」「チームビルディング」「ハラスメント防止」「コーチング」「リフレーミング」
などのコミュニケーション研修が可能です。
最近では、メンタルヘルスケア研修、コンプライアンス研修のご依頼もいただいています。
労働者の「キャリア研修」承ります。
お気軽にご相談ください。



