行政研修に登壇しました
毎年、「男性育児休業」についての研修に登壇しています。
この「男性育児休業」の研修の内容については法的なモノだけではなく
「なぜ男性育児休業が必要なのか」
ということ重点的にお伝えしています。
この「なぜ」がわからなければ
・法律で決まっているから
・会社から言われているから
このような理由で
男性育児休業をとらせないといけない
という義務感だけで動くことになります。
その義務感の奥底には
・忙しい時に育児休業をとるなんてとんでもない
・自分は仕事が優先だったのに家庭を優先するなんてありえない
・仕事が一番だろ
・そんなに育児休業を取りたいならやめればいいのに
などといった感情があるかもしれません。
到底、男性育児休業を推進する気になれないでしょう。
また、内心思っていることは小さいですが表面に現れることがあります。
軽く無視したり、皮肉めいたことを言ったり、舌打ちしたり、睨んだり
1つ1つは小さい行動ですが、その行動は相手には小さいトゲとなってささります。
こうなると、職場の雰囲気は悪くなりハラスメントも起こりやすい状況となってしまいます。
この小さいトゲについては
拙著「パワハラ防止Book」にも書いています。
ご一読ください。
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男性育児休業を推進する理由が分かれば変わります。
実際に研修後には、次のような感想をいただいています。
- 女性特有の内容(特に産後うつ)の話など知らないことが多く参考になりました。
- 女性活躍として必要なことを知ることができた。これまで意識していなかったことに目を向ける機会となりました。
- 少子化対策のための育児休業の重要さを理解することができました。
- 知らないことがたくさんあった。今まで、男性職員が育児休業を取得することについて否定的だったことを反省しました。
なぜ男性育児休業が必要なのか?
人材不足=労働力不足 に大きく関係があります。
女性活躍にも大きく関係するのです。
いただいた感想の中に産後うつという言葉あるので、少し触れておきたいと思います。
産後1年未満に自殺した産後の妻の死因1位は自殺です。
自殺の主な要因が「産後うつ」
産後うつの有病率のピークは、産後2週間です。
ピークを迎えるこの産後2週間では、4人に1人が産後うつを発症しているといわれます。
つまりこの2週間を孤独なものでなくすことができれば産後うつが原因である自殺を防ぐことができるとかんがえられます。
産後うつへの対応は、 無理をせずに心と身体をいたわること。
産後うつは、出産した人なら誰でも起こる可能性があります。
少なくとも2週間以上の男性産休育休で、この産後うつに対して対応ができるのです。
男性育児休業が必要な理由はこれだけではなく、いい影響を及ぼすことがあります。
人材が多様化している昨今、この影響は必要なことかもしれません。
男性育児休業について、アンケートを公開されている企業があるので紹介します。
なかなか興味深い内容です。
研修でも紹介することがあります。
参考してみてください。
江崎グリコ株式会社様
育休意識調査
積水ハウス株式会社様
男性育休白書2023