ジェンダーバイアスワークショップ
内閣府から
令和3年度 性別による無意識の思い込み (アンコンシャス・バイアス)の調査結果
が公表されました。
出典:男女共同参画局
調査研究:令和3年度 性別による無意識の思い込み
【アンシャス・バイアス】最近耳にすることが増えてきましたが
このアンコンシャス・バイアスとはどういうものでしょうか??
アンコンシャス・バイアスとは
無意識の偏見
無意識の思い込み
と訳されています。
具体的には
自分自身が気づいていないものの偏った見方
自分自身が気づいていないゆがんだものの捉え方
のことを言います。
例えば、「声の大きい人を見て横柄な人に違いない。」
こんなふうに思ったことはないでしょうか?
私たちは物事を解釈するのに、その物事を今までに経験したことや過去の記憶などに照らし合わせます。その経験や過去から「○○だからこうに違いない」と脳が判断するのです。
アンコンシャス・バイアスがあるおかげで、私たちは物事を瞬時に判断し、効率的に行動をしているのです。
アンコンシャス・バイアスを持っていると
アンコンシャス・バイアスを持っていること自体は悪いわけではない。
無意識に判断し行動した結果、相手を否定したり、傷つけたりしてしまうことが問題です。
それが「思い込み」や「決めつけ」になってしまうと、否定的な態度や言動となってトラブルを起こしたり、人間関係を壊したりしてしまうのです。
アンコンシャス・バイアスに気づこう
アンコンシャス・バイアスは誰でも持っている。
自分がどんなアンコンシャス・バイアスを持っているかに気づくことができれば、否定的な態度をすることも言動をすることも少なくなるでしょう。
また、気づくことができればものの見方がかわります。モノの見方の偏りやゆがみが減ることで視野が広がります。
また「○○できない」いう思い込みを持っている人は、自分の思い込みに気づくことで可能性も広がる可能性もあります。
まずは、自分の考えが「思い込み」や「決めつけ」になっていないか客観的に見てみましょう。
気づかなければ対処ができない。
気づけば対処ができるのです。
内閣府:性別による無意識の思い込み (アンコンシャス・バイア
今回の内閣府の調査は性別による思い込み=ジェンダーバイアスです。
世間では男女平等と言われていますが、まだまだ男女の格差はあります。
出典:内閣府
これはほんの一部ですが
他にも
・お茶くみは女性がするもの
・事務職は女性
・男性が育児休業をとるべきではない
・家事育児は女性がするもの
などたくさんあります。
このように考えている人は、自分が人を傷つけているとはつゆほども思っていないと思います。「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という考えが一般化することで、自分とは違う考えがあることに気づかない。何が悪いのか分からないという人も多いかもしれません。
何気ない一言で傷ついている人がいる。自分が人を傷つけている。
アンコンシャス・バイアスという言葉がある。自分の考えは偏っていると認識していただける機会を設けていただきたいものです。
調査結果はかなり興味深いものとなっています。
自分自身が思っていることが入っているかもしれません。
もしかしたら「これの何が悪いの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
この調査結果を見て、今一度、自分がどんな風に考えているのか、人を傷つけるような行動や言動をしていないかに気づくきっかけになってもらいたいと思います。
パワハラ防止にもアンコンシャス・バイアス
2022年4月からは労働施策総合推進法の改正 (パワハラ防止対策義務化)について 職場におけるパワーハラスメント対策が中小企業も義務化されます(大企業は 2020年6月1日から)
アンコンシャス・バイアスに気づくことはパワハラ防止にも役立ちます。
自分の言動に「これは真実なの?自分の思い込みではないかな?」と疑問を持つようになると気づくことが多いかもしれません。
弊所では、パワハラ防止研修のご依頼を多くいただいております。
「パワハラとはどんなもの?」「裁判例は?」「事業主の義務は?」
という一般的なパワハラ防止研修ではなく、一歩進んでパワハラを防止するための体感研修です。
理論だけではパワハラはなくなりません。
「理論+感情や考え方の変化」ですべてのハラスメントをなくしましょう。
・感情をコントロールする
パワハラ防止×アンガーマネジメント
(怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニング)
・アンコンシャス・バイアスに気づく、対処する
ハラスメント防止×アンコンシャスバイアス
(無意識の偏見)
・お互いを尊重する、ものの見方が変わる
ハラスメント防止×実践心理学
など、ハラスメント防止でも様々な研修を提供させていただいております。
この他、女性活躍や働き方改革(ワークライフバランス)、意識向上の研修などもあります。
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