香川県内で天井や壁のクロスにできる雨漏りのシミについて
カビの発生原因について
真菌と称されるカビは小さな微生物で、普段は空気中に浮遊しています。
カビは、空中に浮遊しているうちに色々なものに付着して、適度な温度、栄養分、水分、酸素といった条件が整うと出芽して成長をはじめます。
発生しやすい場所、見つけやすい場所について
カビが発生しやすい場所には条件があり、10~35℃の室温、カビの栄養分となるホコリ、チリ、水分や湿気、十分な酸素がある場所です。
このような場所は、マンションや住宅の中の部屋にはどこでもあり、カビが発生した場合には、普通は表面的な掃除や防カビを施す程度でしょう。
天井のシミだと、雨漏りが原因と考えている人は多いですが、カビの原因が雨漏りだと考える人は少ないです。
カビが見つけやすい寝室やリビングなどの壁や天井は、こまめにカビを取り除いても、カビが頻繁に発生したり、悪臭が漂うときは雨漏りも疑ってください。
トイレ、キッチン、お風呂にカビが発生しても、カビが発生しやすい場所だからしょうがないといって、つい表面的な掃除だけで過ごしてしまいがちです。
しかし、雨漏りによって、トイレ、キッチン、お風呂の湿度が上昇し、カビが発生しやすい条件を作り出している場合もあります。
また、雨漏りによる雨水が、トイレ、キッチン、お風呂の壁の中に侵入していることがあり、雨水は壁の中をつたうため目では見えませんし、壁の中にカビが発生しても気づきませんので注意が必要です。
三次被害の可能性と雨漏り対策の必要性について
雨漏りの二次的被害でカビが発生しますが、カビが発生することで深刻な三次被害が発生します。
家の中には、色々な建築資材が使われていることはご存じだと思います。
例えば、壁の中に埋め込まれている断熱材や石膏ボードなどの建設資材が、カビによって悪臭を放つといった三次被害が発生します。
カビは悪臭を発するばかりではなく、アトピーや呼吸器疾患などの深刻な健康被害を引き起こします。
汗をかいたときにかゆみを発症するアトピー性皮膚炎の患者は、カビのタンパク質が汗によって皮膚に浸透することが原因だとする発表があります。
また、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症は、カビによって気管支炎などのアレルギー症状が発症する病気です。
健康な人でも、発熱や咳など、かぜに似た症状が続く場合は、カビが原因であることがあります。
このような健康被害は、知らず知らずに、人々をむしばんでいきます。
このような三次被害を発生させないためにも、雨漏り対策が必要です。