雪止めがない家は危険!隣人トラブルと賠償リスクを避けるための必須対策

こんにちは。盛岡市で屋根工事を専門にしている瀧澤屋根工業です。
10月も今日で終わりです。盛岡の初雪は平年で11月9日ごろ。そして12月に入ると、降る雪の量は一気に増えます。雪止めの工事は、屋根に雪が積もってしまうとむずかしくなるので、ご相談が増えるのはちょうど今の時期です。
その中で、ここ最近よく聞かれるのが、こんな声です。
「雪止めは付けたい。でも、屋根の見た目がごちゃごちゃするのは嫌なんです」
「前に付けた雪止めが錆びてきて、屋根に茶色い筋ができてしまった」
今回は、この2つの悩みにちょうど応えてくれる雪止め、JIGハラダさんの「クリスタル」を紹介します。実際にうちで取り付けた現場の話も交えて書きます。
目次
先に結論から書きます
- クリスタルは、屋根の軒先で雪を受け止める「線材タイプ」の雪止めです
- 材料はオールステンレス(SUS304)。錆びにくく、長く使えます
- 板や波板を使わない細い線の組み合わせなので、地上から見ても目立ちにくい
- 今ある雪止め金具に追加して取り付けられる屋根が多く、工事は多くの場合1日です
- ただし、雪止めは落雪をゼロにするものではありません。屋根全体での配置計画が大事です
クリスタルとは、どんな雪止めか
クリスタルは、雪止めや融雪の部材を作っている株式会社JIGハラダさんの製品で、メーカーは「屋根用雪止融雪装置」と呼んでいます。
軒先(屋根のいちばん下の端)にずらりと並べて、すべり落ちてくる雪を受け止めるタイプの雪止めです。1台の大きさは横幅が約90cm(904mm)、奥行き約40cm、高さ約12.5cm。これを軒の長さに合わせて何台も並べていきます。
いちばんの特徴は、ステンレスの細い線材だけで組み立てられていることです。一般的な雪止めネットの中には、板や波板を組み合わせて面で雪を受けるものもありますが、クリスタルは線だけ。それでも二段構造になっていて、勾配のきつい屋根にも対応するよう作られています。
色は、ステンレスの地の色に近いシルバーと、黒の2種類があります。屋根の色に合わせて選べます。
選ばれる理由1:見た目がすっきりしている
雪止めは、付ければ安心です。ただ、家の顔である屋根に、大きな部材がずらりと並ぶことに抵抗がある方は少なくありません。新築して数年の家や、屋根をカバー工法できれいにしたばかりの家ならなおさらです。
クリスタルは線材だけでできているので、向こう側が透けて見えます。地上から見上げると、屋根のラインに細い線が一本通っているくらいの印象です。メーカーも「目立ちにくいデザイン」「住宅の外観になじむ」ことを特長に挙げています。
私が現場で感じるのは、特に金属屋根との相性の良さです。ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、もともとシャープな見た目が魅力です。そこにすっきりした線材の雪止めが並ぶと、屋根の印象を崩さずに雪対策ができます。
選ばれる理由2:ステンレスだから、錆びにくい
雪止めの材質には、大きく分けて、鉄に亜鉛めっきをしたもの、ステンレス、アルミがあります。もっとも手頃なのは亜鉛めっきの鉄ですが、長い年月がたつと、めっきが傷んだところから錆が出ることがあります。
雪止めの錆は、雪止めだけの問題では終わりません。錆を含んだ雨水が屋根に流れて、茶色い筋を残すことがあります。金属屋根の場合は、その錆が屋根材に付いて、そこから屋根材の錆を呼ぶ「もらい錆」の原因になることもあります。
クリスタルは、骨組みがすべてSUS304というステンレスです。SUS304は、鉄にクロムを18%、ニッケルを8%ほど加えた、もっとも代表的なステンレスで、台所のシンクなどにも使われています。表面にとても薄い保護膜ができるので、雨や雪にさらされても錆びにくいのが特長です。
盛岡のように、雪が解けて凍ってをくり返す地域では、雪止めは冬のあいだずっと、水と氷にさらされます。錆びにくい材質を選んでおくことは、そのまま長持ちにつながります。
選ばれる理由3:雪を受け止めながら、解かしていく
クリスタルは、ただ雪を止めるだけでなく、止めた雪が解けるのを助ける作りになっています。メーカーの説明では、ヒーターなどの電気は使わず、雪に触れる面を増やす構造で、自然に解けやすくしているそうです。
雪止めの役目は、雪を屋根の上に永遠にとどめておくことではありません。まとまった雪が一気にすべり落ちるのを防ぎ、少しずつ解かして落とすことです。止めながら解かす、という考え方は、雪止め本来の役目に合っていると思います。
岩手・盛岡ならではの事情
盛岡の雪の特徴は、量そのものよりも、「降って、解けて、凍って、また降る」をくり返すことにあります。屋根の上で雪が締まって重くなり、気温が上がった日や、日が当たった午後に、まとまってすべり落ちます。
特に金属屋根は表面がなめらかで、雪がすべりやすい屋根です。軒先でしっかり受け止める雪止めがないと、雨どいが曲がったり、カーポートや室外機に雪が直撃したりします。お隣の敷地や道路に雪が飛び出せば、ご近所とのトラブルにもなりかねません。
一方で、雫石や八幡平、西和賀など、奥羽山脈に近い地域は雪の量そのものが多くなります。同じ岩手でも、地域と屋根の形によって、必要な雪止めの数や組み合わせは変わります。
現場の実例:矢巾町の金属屋根に23台
実際にうちで取り付けた現場を紹介します。
矢巾町の、築25年ほどのお宅です。屋根は金属屋根で、屋根面にはもともと雪止め金具が付いていました。その金具はそのまま生かして、軒先にクリスタルを23台追加しました。
- 今ある雪止め金具に、クリスタルを固定する方法で取り付け
- 固定には錆びにくいステンレスの番線(太い針金)を使用
- 留める間隔は455mmごと
- 屋根材に新しく穴を開けずに済む取り付け方で、工事は1日で完了
ここで一つ、こだわったところがあります。留める間隔です。910mmごとでも留めることはできます。ただ、それだと1か所にかかる力が大きくなり、雪の重みで番線が切れるおそれがあります。盛岡の締まった重い雪を考えて、間隔を半分の455mmに詰めました。完成すると見えなくなる部分ですが、雪止めが冬を越せるかどうかは、こういうところで決まります。
この現場の写真は、当社ホームページの施工事例に載せています。
https://www.takisawaroof.com/post/yahaba-crystal-yukidome-23
こんな方に向いています
- 雪止めは付けたいけれど、屋根の見た目を大事にしたい方
- 以前の雪止めが錆びて、屋根に筋が出てきた方
- 屋根をカバー工法や葺き替えで新しくしたばかりの方
- 金属屋根で、軒先の雪止めを強くしたい方
- 一度付けたら、長く手間をかけずに使いたい方
よくある質問
Q. うちの屋根にも付けられますか?
多くの屋根で取り付けできますが、屋根材の種類や勾配、今付いている雪止め金具の状態によって、取り付け方が変わります。既存の金具が錆びていたり、曲がっていたりする場合は、先に金具を見直します。まずは屋根を見せてください。
Q. クリスタルだけ付ければ、雪は落ちませんか?
クリスタルは軒先で雪を受け止める雪止めです。屋根が長い場合や勾配がきつい場合は、軒先だけでは雪の重さを受け止めきれません。メーカーも、屋根の途中で雪を止める部材と組み合わせて、屋根全体で雪を支える使い方を案内しています。屋根に合わせて配置を考えます。
Q. 雪が降ってからでも付けられますか?
屋根に雪が積もってしまうと、安全に作業できず、取り付けはむずかしくなります。今シーズンに間に合わせたい方は、雪が積もる前、11月中のご相談をおすすめします。
Q. シルバーと黒、どちらがいいですか?
屋根の色によります。黒や濃いグレーの屋根なら黒、明るい色の屋根やステンレスの質感を生かしたい場合はシルバー、という選び方が多いです。屋根の写真を見ながら一緒に決めましょう。
ここだけは気をつけてほしいこと
雪止めは、落雪をゼロにする設備ではありません。まとまった落雪を減らし、屋根の上で雪を少しずつ解かすための設備です。記録的な大雪のときは、別の対策が必要になることもあります。
また、どんなに良い製品でも、取り付けが甘ければ性能を発揮できません。どの金具に、どんな材料で、どのくらいの間隔で留めるのか。見積もりのときに、そこまで説明してくれる業者を選んでください。
そして、ご自分で屋根に上がって取り付けるのはやめてください。秋の屋根は朝露や霜ですべりやすく、とても危険です。
まとめ
- クリスタルは、JIGハラダさんのステンレス線材の雪止め
- オールSUS304で錆びにくく、長く使える
- 線材だけの作りで、屋根の見た目がすっきりする
- 止めた雪が解けやすい作りになっている
- 矢巾町では、今ある金具に455mm間隔で留めて、1日で23台を取り付けた
- 雪が積もる前、11月中のご相談がおすすめ
雪止めの種類や選び方、ほかの施工事例は、当社の雪止めのページにまとめています。屋根の写真をLINEで送っていただければ、クリスタルが付けられるかどうかも含めてお返事します。
https://www.takisawaroof.com/yukidomepage
当社では現地調査・ご相談は無料で対応しております。LINEで屋根の写真を送っていただければ、最短即日でお返事します。お電話は 019-656-8345 です。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
瀧澤屋根工業 代表のタキサワでした。


