雪止めがない家は危険!隣人トラブルと賠償リスクを避けるための必須対策

こんにちは。盛岡市で屋根工事を専門にしている瀧澤屋根工業です。
盛岡の初雪は、平年だと11月9日ごろ。もう1か月を切りました。
雪止めの話というと「付いていない家に付けましょう」という内容がほとんどです。私も過去に何本か書いてきました。
今回は、そこではありません。雪止めが付いているのに、雪が落ちる家の話です。
実はこの相談、毎年のようにいただきます。「付いているから大丈夫だと思っていた」という方が多いんです。この記事では、なぜそうなるのか、今の時期に何を確認すればいいのかを書きます。
先に線を引いておきます
雪止めは、付いていれば安心というものではありません。
- 付いていても、数や位置が足りないと落ちる
- 付いていても、金具が曲がっていたり外れていたりすると落ちる
- 屋根を直したときに、雪止めが付け直されていないことがある
- 太陽光パネルを載せたあと、雪の落ち方が変わることがある
どれも見た目では「付いている」ので、持ち主は気づきにくい。ここが怖いところです。
なお、屋根の形や雪の量によっては、雪止めを付けずに雪を落とす設計の家もあります。雪止めがあるほうが必ず良い、という話ではありません。落ちた先に何があるかで判断が変わります。
雪止めがあるのに雪が落ちる、4つのパターン
1. 数が足りない、位置が悪い
雪止めは、屋根の軒先に1列だけ付いているケースが多くあります。
屋根の長さ(軒先から棟まで)が長いと、雪の量が増えます。軒先1列では受け止めきれず、雪の重みで雪止めごと押し出されることがあります。
何列必要かは、屋根の勾配、長さ、屋根材、雪の量で変わります。ここは現場を見て決める部分です。
2. 金具が曲がっている、浮いている、外れている
雪の重みは、思っているよりずっと大きいものです。
雪は積もるほど重くなります。さらに盛岡は、昼に溶けて夜に凍る日が多い。凍って固まった雪は、ふんわりした雪とは別物です。
何度も現場で見てきたのは、次のような状態です。
- 金具が下に向かって曲がっている
- 固定していた部分が浮いている
- 一部だけ金具が抜けて、そこから雪が落ちている
地上から見て、雪止めの並びが途中で途切れていたり、波打っていたりしたら要注意です。
3. 屋根を直したときに、付け直されていない
見落とされやすいのがここです。
屋根の塗装や補修、葺き替えのとき、雪止めはいったん外すことがあります。工事のあとに付け直していなかったり、数が減っていたりするケースがあります。
「前の業者さんに頼んだから大丈夫」と思っていても、工事前と同じ数が付いているかどうかは、実は確認していない方がほとんどです。
工事の見積書や写真が残っていれば、雪止めの項目があるか見てみてください。
4. 太陽光パネルを載せたあとで落ち方が変わった
パネルの表面はつるつるしています。雪が一気に滑りやすい。
パネルの下に雪止めがなかったり、パネルの上に積もった雪が、屋根の下の雪止めを越えて落ちたりすることがあります。
パネル用の雪止めは、屋根材用とは別の部材です。パネルを載せたあとに、落雪の様子が変わったと感じたら、一度見てもらったほうがいいと思います。
岩手・盛岡ならではの事情
盛岡は、雪の量そのものはそれほど多くない年もあります。ところが、気温が上がったり下がったりするので、雪が溶けて凍ることを何度も繰り返します。
- 固まった雪は重く、雪止めへの負担が大きい
- 軒先に氷が溜まると、雪止めにぶら下がるような力がかかる
- 日が当たる面だけ先に雪が動き、突然ドサッと落ちる
矢巾町、紫波町、花巻市でも同じです。道路側や、お隣との境界側、駐車場の上に落ちる屋根は、特に確認しておいてほしいと思っています。
お金の話を、そのまま書きます
雪止めの追加や直しは、屋根工事の中では小さな工事です。ただし、足場が必要かどうかで金額が大きく変わります。
目安として、よく聞かれる金額を書いておきます。実際の金額は、屋根の形、長さ、屋根材、足場の有無で変わります。
- 雪止め金具の追加:1メートルあたり1,000円台が材料費の目安(取り付けの手間は別)
- 足場が必要な場合:別途、十数万円〜
- 瓦屋根の雪止め(雪止め瓦への取り替え):1枚あたりの単価と、取り替える枚数による
足場が必要な場合は、外壁塗装や雨どいの修理など、ほかの工事と一緒にやったほうが無駄がありません。屋根が低く、足場なしで安全に作業できる家なら、雪止めだけの工事も可能です。
見積もりは、ぜひ現地を見てからお出しする業者に頼んでください。屋根に上がらずに数字だけ出す見積もりは、あとで金額が変わりがちです。
ここだけは気をつけてほしいこと
- 雪が降ってからの工事は、難しくなります。 屋根が濡れる、凍る、雪が積もる。安全にできる工事と、できない工事があります。今のうちに動いておくほうが、選択肢が広いです
- 自分で屋根に上がらないでください。 点検は地上か、2階の窓からです。スマホで写真を撮って、拡大して見るだけでも十分わかることがあります
- 不安をあおる業者には注意してください。 「今すぐ付けないと大変なことになる」と急がせる話は、聞き流して大丈夫です。必要かどうかは、現場を見れば説明できます
落雪で隣家や車、通行人に被害が出た場合、屋根の持ち主が責任を問われる可能性があります(民法の「土地工作物責任」という考え方です)。私は弁護士ではないので、細かいことは専門家にご相談ください。ただ、事前にできる対策をしていたかどうかは、大きな分かれ目になると聞いています。
地上からできる、5つのチェック
屋根に上がらなくても、次のことは確認できます。
- 雪止めは、屋根の全面に付いているか
- 並びが途切れていないか、波打っていないか
- 金具が曲がっていたり、浮いていたりしないか
- 過去に屋根を直したあと、雪止めの数が減っていないか
- 道路、隣地、駐車場、玄関の上に、雪が落ちる向きになっていないか
写真を撮っておくと、業者に見せるときにも役立ちます。
まとめ
- 雪止めは、付いていれば安心とは限らない
- 数が足りない、金具の不具合、工事のあとの付け忘れ、太陽光パネルの影響。この4つが落雪の原因になる
- 盛岡は溶けて凍ることを繰り返すので、雪止めへの負担が大きい
- 点検と工事は、雪が降る前の今のうちが選びやすい
初雪まで、あとわずか。気になる屋根があれば、写真だけでも送ってください。
当社では現地調査・ご相談は無料で対応しております。LINEで屋根の写真を送っていただければ、最短即日でお返事します。お電話は 019-656-8345 です。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
瀧澤屋根工業 代表のタキサワでした。
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