TBSテレビ『報道特集』に出演しました 屋根の上から見えた、値上げと中東情勢のリアル

こんにちは。盛岡市で屋根工事を専門にしている瀧澤屋根工業です。
10月も終わりに近づき、岩手山の頂上が白くなってきました。盛岡の初雪は平年で11月9日ごろです。この時期、雪の準備で家のまわりを見て回る方から「軒天にシミがあるんだけど、これって大丈夫?」というご相談が増えてきます。
軒天(のきてん)とは、屋根の裏側、外壁から外に出っ張った軒の「天井」にあたる部分です。玄関先やベランダから見上げると目に入る、あの板のことです。
今回は、軒天のシミ・はがれ・たわみ・穴が何を教えてくれているのか。原因の見分け方と、放っておいた場合に何が起きるのかを、現場で見てきたことをもとにまとめます。
先に結論から書きます
- 軒天の傷みの多くは、軒天そのものではなく「上」に原因がある
- 雨水の入り口は、屋根・雨どい・破風板(屋根のふちの板)のどこかであることが多い
- 冬に出るシミは、すが漏れや結露のこともある
- 小さな穴は、鳥・ハチ・コウモリの出入り口になっていることがある
- 放っておくと、軒を支える垂木(たるき)が腐り、最悪は軒天が落ちてくる
- 軒天だけきれいに直しても、原因を止めなければまた出てくる
軒天は、屋根の状態が下から見える数少ない場所です。屋根に上がらなくても、軒天を見上げるだけで分かることがたくさんあります。
軒天が傷む仕組み
軒天は「雨の通り道の終点」になりやすい
屋根に降った雨は、屋根材の上を流れて軒先から雨どいへ落ちていきます。ところが、どこかで水の流れが乱れると、行き場を失った水は屋根の内側に回り込みます。
屋根の内側に入った水は、下へ下へと流れます。そして最後にたどり着くのが、屋根の一番低いところ、つまり軒先です。その真下にあるのが軒天です。
だから、軒天にシミが出たときに「軒天が悪い」と考えるのは半分だけ当たりです。シミは結果で、原因はもっと上にあることがほとんどです。
主な原因は5つ
- 屋根からの雨水:屋根材のずれや割れ、軒先の板金の傷み、ルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)の劣化
- 雨どいからの雨水:詰まり、勾配の狂い、継ぎ目の外れであふれた水が軒の中に回る
- 破風板・鼻隠しからの雨水:屋根のふちの板が腐ったり、板金の継ぎ目が開いたりしてそこから入る
- すが漏れ・結露:冬に軒先で凍った氷が水をせき止める、または屋根裏の湿気が冷えて水滴になる
- 経年と生き物:板そのものの寿命、鳥・ハチ・コウモリが穴を広げて巣をつくる
症状から原因をしぼる見分け方
現場で私たちが最初に見るポイントを、そのまま書きます。
- 雨のあとに濃くなるシミ:屋根・雨どい・破風からの雨水を疑う
- 冬から春先にだけ出るシミ:すが漏れか結露を疑う
- 軒先側(外側)だけが傷んでいる:雨どいや破風板まわりが怪しい
- 外壁側(根元)が傷んでいる:屋根と外壁の取り合い、または結露が怪しい
- 板が下にたわんでいる:中の下地まで水が回っている可能性が高い
- 塗装だけがはがれてパリパリしている:板の表面の劣化。原因が水とは限らない
- 小さな丸い穴や黒い汚れ:生き物の出入り口。フンが落ちていないか見る
ただし、これはあくまで入口です。同じシミでも原因が二つ重なっていることもよくあります。最終的には、屋根に上がって確認しないと断定はできません。
岩手・盛岡ならではの事情
雪国の軒天は、暖かい地域よりも傷みやすいと感じています。理由はいくつかあります。
- すが漏れ:軒先にできた氷が堰(せき)になり、解けた水が屋根の内側へ逆流する
- 雪の重みで雨どいが曲がり、春以降の雨があふれて軒に回る
- 凍結と融解を繰り返すことで、板金の継ぎ目やコーキングが早く傷む
- 冬の暖房で屋根裏に湿気がこもり、軒先で結露しやすい
すが漏れについては、以前のコラム「軒天井から雨漏り?冬に起こる『すが漏れ』の原因と正しい対策」で詳しく書きました。今回はそれ以外の原因も含めて、軒天を「屋根の状態を知る窓」として見る話をしています。
盛岡市、滝沢市、矢巾町、紫波町あたりは、冬の冷え込みが厳しく、日中に少し解けて夜に凍るという日が続きます。この繰り返しが、軒先まわりにはこたえます。
現場でよくあるケース
当社によくご相談いただく、典型的なパターンをいくつか紹介します。
ケース1:築30年代・化粧スレート屋根
「軒天に茶色い輪じみがある」というご相談でした。屋根に上がると、軒先の板金の下でルーフィングが傷み、雨水が軒の中に入っていました。垂木の先端は黒く変色し、指で押すとやわらかくなっていました。軒天の張り替えだけでは済まず、軒先の下地補修と屋根側の手当てを合わせて行いました。
ケース2:築20年代・金属屋根
軒天の一部が下にふくらむようにたわんでいました。原因は屋根ではなく雨どいでした。雪の重みで金具が曲がり、雨どいが外側に傾いて、あふれた水が鼻隠しの裏から軒に回っていたのです。雨どいの交換と軒天の部分補修で落ち着きました。
ケース3:築30年代・瓦屋根
軒天に親指くらいの穴があり、下に黒い粒が落ちていました。コウモリでした。軒天の継ぎ目のすき間から入り込み、中に住みついていたようです。穴をふさぐだけでなく、すき間の処理と、換気口に網を付ける対策をしました。
よくある質問
Q. 小さなシミなら、しばらく様子を見てもいいですか?
乾いていて、広がっていなければ急ぐ必要はないこともあります。ただ、雨のたびに濃くなる、範囲が広がる、という場合は中で水が動いています。早めに見せてください。
Q. 軒天を塗り直せばシミは消えますか?
見た目は消えます。でも原因が止まっていなければ、またシミが出てきます。塗るなら、原因を確認して止めてからにしてください。
Q. 軒天が落ちてくることは本当にあるのですか?
あります。下地の垂木や野縁(のぶち=軒天の板を留める細い木)が腐ると、板を支えきれなくなります。雪どけ水を吸って重くなった板が、春先にまとめて落ちた例も見ています。
Q. ハチの巣が軒天の中にあるようです。屋根屋に頼めますか?
巣の駆除は専門の業者さんにお願いしています。駆除が終わったあと、入り口になったすき間や穴をふさぐのは私たちの仕事です。
ここだけは気をつけてほしいこと
- 脚立に乗って軒天を押したり、はがれた板を引っぱったりしないでください。腐った板が一気に落ちることがあります
- 古い軒天は、石綿(アスベスト)を含む板の可能性があります。自分で剥がしたり削ったりしないでください
- 「軒天だけ直します」という提案のときは、原因をどう見ているかを必ず聞いてください
- 冬の間にシミが出た場所は、春になって乾くと見えにくくなります。気づいたときにスマホで写真を撮っておいてください
最後の写真の話は、意外と大事です。冬に出たシミが春には消えていて、原因の特定が難しくなることがよくあります。日付の入った写真が一枚あるだけで、調査の精度が上がります。
まとめ
- 軒天のシミ・はがれ・たわみ・穴は、屋根まわりからのSOS
- 原因は屋根・雨どい・破風板からの雨水、すが漏れ、結露、経年、生き物のどれか
- 雨のあとか、冬だけか、外側か根元か。出方で原因をしぼれる
- 放っておくと垂木が腐り、軒天が落ちる危険がある
- 軒天だけでなく、上の原因を止めることが修理の本体
- 初雪の前に、一度見上げてみてください
屋根に上がらなくても、軒天は誰でも見られる場所です。気になるシミがあれば、写真を撮ってLINEで送ってください。写真で分かることも多いですし、必要なら職人が屋根に上がって目と手で確かめます。
https://www.takisawaroof.com/yaneshindan
当社では現地調査・ご相談は無料で対応しております。LINEで屋根の写真を送っていただければ、最短即日でお返事します。お電話は 019-656-8345 です。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
瀧澤屋根工業 代表のタキサワでした。


