オーダーメードは魅力的2
着丈や渡りのサイズ 座った時にきつくならないように
オーダースーツの魅力は、既成服では得られない、身体への快適なフィット感にあります。
フルオーダーでは仮縫いでサイズを微調整していきますが、イージーオーダーは
仮縫いの工程がないために、採寸時に仕上がりサイズのイメージを細かく伝えておきたい。
上着の着丈では、お尻の半分くらいが隠れるほどの長さが一般的な目安となります。
この長さは、ビジネス仕様で考える際に、カジュアルな見た目になり過ぎずに無難です。
袖丈も短くなり過ぎないように仕立てたほうがいいですね。
シャツの袖が1.5センチほど見えるくらいが適切です。
パンツはノータックにするか、またはタックを付けるかで渡り幅が異なってくるので注意したいですね。
座った時に膝の部分がきつくならないように、多少のゆとりを持たせておくと仕上がりが安心です。
採寸の時、ウエストの位置を上げ過ぎないようにするのも忘れずに。
ボタンやポケット 職場で浮かないデザインに
オーダースーツは大体の場合、ボタンや裏地、ポケットの付け方に注文を出すことができます。
好みやこだわりを取り入れながらも、勤めている職場で浮いてしまわないように、
スタンダードな仕様を目指すことで、長く着ることができるスーツに仕上がります。
安価な価格帯のスーツでも、ボタンの選択で見た目が大きく変わることがあるので、
注文時にいろいろと見比べるのもいいですね。
素材は水牛などを選ぶと高級感が出てきます。
上着のポケットも、ふたが付いている一般的なフラップポケット、斜めに配置するスラントポケット、
片側のふた付きポケットの上に、もう一つのポケットを付けるチェンジポケットなどから選べることが多いです。
お店によってどこまでのオーダーができるのかを把握した上でデザインを決めるといいと思います。
生地の選び方 初めてはウールが安心
オーダースーツは生地選びができるのが大きな魅力です。代表的な素材はウールで、
保湿性や耐久性に優れているためにスーツ生地として重宝されています。
初めてのオーダーではウールを選んでおくと安心です。
ウール素材の中でも、カシミア混やシルク混の生地もあるので、スーツの用途に応じて選ぶといいと思います。
一方で、光沢感が強過ぎる生地はビジネス用途としては不向きでもあるので、
普段の職責や役職を考慮して生地を選ばれることをおすすめします。