耕作放棄地率の増加と担い手不足
少子高齢社会
人手不足
このよく聞くようになったフレーズ。
奥能登の農業にもピッタリと当てはまります。
「兼業農家」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
主に水稲(お米)農家に多いのですが、本業を別に持っていて(会社員であったり別の事業経営だったり)、その傍ら
農業を営む農家さんのことを言います。
今、国の方針は、農業の大規模化。
つまり、法人化して、農地や従業員をしっかりと確保して農業を営んでいこうというスタイルです。
奥能登の農業も、その流れは進んでいますが、まだまだ兼業農家・小規模の個人農家さんで頑張っている方は大勢います!
ですが、冒頭に述べたとおり、「高齢」「人手不足」という時代の流れは急速に進んでいます。
その結果、高齢で耕作ができなくなった方も増えてきているのが現状です…。
もちろん、「担い手」と呼ばれる方々に引き継いでもらうケースは多々ありますが、「金蔵」地区のような棚田、条件不利地になればなるほど、「担い手」さんも敬遠してしまいます。
私が耕作を行っている「金蔵」地区の田んぼ。毎年、「もうあんたしかおらん!」とおっしゃられて、耕作を引き継ぐケースが増えております。
また、部分的な作業受託も増えております。
「籾摺り」と呼ばれる作業をお願いされるケース。これをしないと玄米にはならないため、食べられるようにするための最後の工程です。
「今までお願いしていた人が、今年からもう無理だと言われてしまった。周囲の人にお願いしたけど、引き受けてくれる人がいない。頼む!」
正直、私のところの設備は、自分のところだけでも捌ききれないほどの状況。設備の改修が喫緊の課題という現状です。
それでも、少しでも自分が協力することでプラスになる部分があるのなら!という思いで、可能な限り受け入れております。
「最後の砦」ではありませんが、「あんたに断られたら、もうどうしようもできない!」そう言われる存在になりつつあります。
さ!今日も頑張りますよー(^O^)/