今までと今から
週末は、名古屋で開催された日本糖尿病学会年次学術集会と、新宿で開催された栄養医学講座のはしごをして、情報の仕込みをしていました。
糖尿病の学会は、仕事の都合上最終日だけの参加で、早くから参加しておられる先生方はお疲れなのでしょうね。運動が大切と分かってらっしゃる先生方も、写真のように階段は使わず両側のエスカレーターをご利用でした。
医療は薬剤治療、予防は自分
どこの学会に参加しても感じることは、今の医療は薬剤を使っての治療に重きを置かれていると言う事です。
昔、赤ひげ先生や土用のウナギの日を思いつき「養生訓」を書いた貝原益軒は、病気にならないような養生や病気が治りやすい養生を医師として指南しました。現代は薬を使わない事は医療ではないような風潮がありますが、本当にそれでいいのでしょうか?不要な薬は患者もおことわりして行かないといけないのではないでしょうか?
良心的な医師は「薬を出さないと患者が満足してくれない」と嘆いています。私は薬剤師として、からだに入れる薬剤は一つでも少ない方が良いと思います。
米国は日本のように国民皆保険では無く、医療費が高いために予防もセルフメディケーションも進んでいます。
その点日本は幸せな国ですが、今からの少子高齢化時代に入って国民皆保険がいつまで維持していけるのか分かりませから、栄養学や予防に力を入れています。
その栄養医学講座へは、以前からお話をお聞きしたかった満尾正先生の講座があると聞きつけてお願いして参加したのですが、ご講義もさることながら一緒に講義を聞いた受講生の皆さんにまず感激して帰って来ました。
拙著糖尿病は栄養をとれば健康に戻るを講座の年度初めに推奨図書2冊のうちの1冊にご紹介下さっており、当日も新宿紀伊国屋書店でわざわざ求めて参加くださった方が何人もあったのです。
感謝申し上げます。
さて、満尾正先生です。
満尾正先生は、満尾クリニックを開業しておられ
2001年に日本で初めて米国アンチエイジング認定資格を取得された静かで熱い先生です。
現在は、抗加齢学会の理事もしてらっしゃいます。
ご著書も沢山あって、最近ではコンビニでも販売されるほどの売れっ子先生です。
微量栄養素の働きを短い2コマの時間の中でコンパクトにまとめてお話し下さいました。
先生からは原著の文献の作者とその入手先までご教授いただき、感謝申し上げます。
栄養のお話は、追々に皆さまにお伝えしておこうと思っています。
糖尿病など生活習慣病を栄養面から再考しようと思われる方はこちらこちらをご覧ください。