糖尿病患者の運動しない運動療法
ご縁あって、国立がんセンターの大橋健先生のお話をお聞きする機会がありました。
大橋先生は、糖尿病腫瘍外来を開設している先生で、大橋先生のお立場から日本の糖尿病の合併症を見て行くと、多くの方々が気付かない間に、1990年頃から日本の糖尿病の合併症に変化がありました。
今回はこの合併症についてご紹介します。
糖尿病は、合併症が怖いと言われています。
血管の病気であるとも言われていて、じわじわと真綿で締めるように迫って来て、ある日突然襲いかかるような病気です。
糖尿病性血管障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症と言った細かい血管にまつわる慢性の三大合併症が有名で、この他脳卒中(脳出血・脳梗塞)や心筋梗塞の急性の大きな血管障害が怖れられて来ました。
医療の発達によって助かる命が増え、糖尿病と上手に付き合った結果透析に入る方々が増えました。
ここまでは、良く知られた事実です。
糖尿病患者の合併症の1位は、1990年代までは血管障害でした。
1991~2000年までは、糖尿病患者でガンになる方は34.1%、血管障害になる方は26.8%
2001~2010年までは、糖尿病患者でガンになる方は38.3%、血管障害になる方は14.9%
糖尿病患者にとって合併症の脅威は、いつの間にかガンにとって代わり血管障害の3倍近い数となってしまいました。
糖尿病があると、ガンにかかりやすさは1.2倍になっていたのです。
中でも糖尿病があるとリスクが上がるガンがあります。
いかがでしょうか?
ガン保険に入るのも良いですが、まず自分自身の生活習慣と血糖コントロールを改善する事が賢明に思えて来たりはしませんか?
まず、血糖コントロールを!
笠原健招堂は健康に戻りたい方、健康を維持したい方を応援しています。
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