ため口を使う部下への指導法 話し方・マナー講師永田之子
こんにちは。
永田之子です。
あがり症の方からの相談で多い悩みに「手が震える」というものがあります。
緊張して手が震える主な理由は
・強い不安感
・状況を回避したいという気持ち
背景には「他人の評価」という恐怖感があります。手が震える体のメカニズムは自律神経のうちの交感神経が優位に立ちアドレナリンが多く放出されるからだと言われています。
生徒さんの症状によっては医学的な治療を必要とする場合もありますが、あがることで社会生活に大きな支障がなければ、トレーニング次第でほとんどの方が、あがり症と上手にお付き合いできるようになります。
私もアナウンサー時代に一度だけ「手が震える」という経験をしました。はじめてのテレビ出演で歌うことになったときです。「苦手な歌をテレビで歌う」。
不安と恐怖は相当なものだったでしょう。ただ、今振り返ってもその時の不安感と恐怖心を思い出すことができません。
手が震える理論とメカニズムを知り”慣れる”ということがあがり症を克服するのに一番必要なことだとわかり”場数を踏むこと”で極度な緊張感から解放されることができました。「習うより慣れよ」です。同時にトラウマも克服することができました。
ただ場数を踏むと言っても一般的な人が人前に立つ機会はそうそうありません。そのような場合に同じ効果をもたらす手軽なトレーニング方法を先輩から聞きました。
■高級ホテルやブランドショップなどに出入りする
このような場所は非日常的な場所です。入り口に厳ついガードマンが立っていたり、洗練されたスタッフがたくさんいます。高級な家具や磨き抜かれたインテリア、ミリ単位で並べられた美しい商品のレイアウト。慣れていなければかなり緊張感が高まる場所です。
「この服装で大丈夫だろうか」
「浮いてはいないだろうか」
「声をかけられたらどうしよう」
頭の中でくるくると考えが交錯します。この経験が恐怖感への耐性を作ります。極度な緊張を日常的に取り入れることで場数を踏むことができます。
服装が心配ならドレスアップをする。浮いているならばマナーや所作を身につける。声をかけられたときの言葉を用意しておく。
「プレゼントの下見に来ているんですよ」
「必要なときには声をかけますね」
場数を踏むことで緊張しないためのさまざまな準備ができます。あがるというのは体の自然な反応です。悪いことではありません。ほとんどの人が多かれ少なかれ慣れない場所では緊張します。
それでも本番で手が震えてきたら次のような対策をとりましょう。
・あがっている自分を認める
認めないと緊張感はますます高くなります。
・姿勢を正す
腹筋あたりに力を入れて「体幹」で立ちましょう。
・腹式呼吸をする
血流が良くなりリラックスします。
・大きな声を出す
小さな声は緊張をより大きくします。
緊張してあがる人は自意識が強い傾向にあります。「自分がどう見られているか」と気にしすぎる人です。するとおのずと手が震えます。
自分に矢印を向けるのではなく”集中すべき本来の目的に矢印を向ける”ようにしましょう。本来の目的に集中することは、結果的にあなたが一番気にしていた他人の評価があがることに繋がります。
■体験レッスン 対面&オンライン
元アナウンサーの話し方&コミュニケーション、声の個人レッスン
・あがり症・カツゼツ・面接・就活・司会・プレゼン・第一印象
阪急神戸線「西宮北口駅」徒歩1分
お問い合わせ先→https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/seminar/5007478/
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https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/service2/5003537/
実績
千葉県警察本部 警察官への講話 2018年 2019年
千葉県公立学校教頭会 教頭先生への講話 2022年
演題例 『伝え方の技術』『心に響く話し方』『人前で堂々と話す方法』『風通しのいい職場』
■永田之子 YUKIKO NAGATA
話し方・コミュニケーション教室「TALKNAVI」代表
元アナウンサー
マナー講師(マナープロトコール資格)
婚活カウンセラー
全ての世代の人に「心と心をつなぐ会話」のコーチングを20年間で10,000人に提供。
「人と楽しく話せるようになる」ことでコミュニケーションに貢献。神戸、関西、近畿エリアを中心に全国から受講生が集まっている。現在では講演会のほかマナー書籍の監修も行っている。
■ホームページ→http://talknavi.jp