老後資金計画を先延ばしにするリスクと、働き方を選ぶための家計棚卸し術

「資産運用はしたほうがいい。自分でもそう思っているし、始めるつもりもある。でも、きっかけがないまま今日まで来てしまった」。資産運用の相談にいらっしゃる50代・60代の女性から、私はこうした思いを打ち明けていただくことがあります。
お仕事が忙しく、細かく調べる時間はなかなか取れない。ネットの情報をうのみにするつもりもない。できれば信頼できる人に任せたい。けれど、誰に任せればいいのかが分からない。そんな状態のまま、時間だけが過ぎていくのですよね。
このコラムでは、私たち株式会社ユニバーサル財務総研が、ご相談から実行、そしてその後のフォローまでをどのように進めているのかをお話しします。あわせて、なぜ私が「どの商品が得か」から話を始めないのか、その理由も率直にお伝えしたいと思います。
目次
資産運用の相談は「どう暮らしたいか」から始めます
初めての個別相談で、私が最初にお聞きするのは、実は金融商品のことではありません。
伺うのは「これから、どんな暮らしをしたいですか?」ということです。退職後も働き続けたいのか、旅行や趣味にお金を使いたいのか、ひとりでも安心して暮らせる備えを優先したいのか。ここがはっきりしないまま商品を選んでも、その選択が自分に合っているかどうかを判断する物差しがありません。
私たちが大切にしているのは、ゴールベースアプローチという考え方です。ゴールベースアプローチとは、商品や手数料の比較から入るのではなく、「お金に対するストレスを軽くしたい」「この目標を達成したい」というお客様ご自身のゴールから逆算して、資産の持ち方を考える方法のことです。
これと対になるのが、マーケットベースです。マーケットベースとは、「より手数料の安い商品はないか」「ネットで勧められていた商品が気になる」というように、市場や商品を起点にお金のことを考える姿勢を指します。
お話を丁寧に伺っていると、いくつもあるように見えた不安が、本質的には一つのシンプルな問題に行き着くことが少なくありません。その「本当の不安」を見つけることが、ご相談の最初の工程です。
そうして見えてきたゴールをもとに作るのが「マネレピ」です。マネレピとは、生涯を通したお金のシナリオであるマネープランをもとに、お一人おひとりのために作成する資産運用プラン(マネーレシピ)のことです。
マネレピの考え方は、ホームページでも詳しくご紹介しています。
漠然とした老後資金の不安は「仕分け」で軽くなる
意外に思われるかもしれませんが、きちんと貯蓄をしているのに安心できない、という方がいらっしゃいます。私はその理由を、プランを立てずに貯めているからだと考えています。
以前、将来に漠然とした不安を抱えていた40代の女性のご相談をお受けしました。そのとき私がしたのは、「今すぐ必要なお金」と「当分使わないお金」を仕分けして、それぞれの預け方を変えるアドバイスでした。後日、その方から「不安がなくなった」というお言葉をいただきました。
金額が同じでも、役割がはっきりするだけで気持ちは変わります。遠い将来の不安に見通しが立てば、今をもっと前向きに過ごせる。この仕分けが、ご相談の二つ目の工程です。
個別相談の際は、年金定期便や、今お持ちの資産のおおまかな内訳が分かるものをお持ちいただくと、より具体的なお話ができます。詳細でなくても構いませんし、ご準備が難しい場合も、担当のファイナンシャルプランナーがしっかりお伺いしますのでご安心ください。
ホームページに掲載している50代前半・看護師の方からは、「老後のことを考えようと思って情報を集めてみても決め手に欠けるので、そのままになっていたところをご相談できて、将来が楽しみになりました」というお声をいただいています。
情報が足りないのではなく、自分の状況に合う決め手が見つからない。そこを一緒に整理するのが、私たちの役割です。
手数料比較だけでは、資産運用の始め方は決まりません
ここからは、少し踏み込んだお話をさせてください。
私たちは、「どこが一番手数料が安いか」「どの商品が得か」という比較だけを目的としたご相談には、正直なところ積極的にはお応えしていません。手数料やコストを確認すること自体は、もちろん大切なことではありますが、比較そのものが目的になると「何のために運用するのか」というゴールが置き去りになってしまいます。
この部分にこだわる理由は、お客様をとても大切に思う一方で、お客様と私たちは対等な関係だと考えているからです。言われたものをそのまま用意する「御用聞き」のような進め方をしていると、本来お客様と一緒に目指したいゴールそのものが崩れてしまいます。
私たちのご提案が合うのは、ご自身のお金について自ら決める立場にあり、ネットの情報をうのみにせず自分で判断できる方。そのうえで、細かい調べものや管理はプロに任せたい、とりあえずやってみようと思える方です。
身近な方のご意見も参考にはなりますが、最後に決めるのはご自身です。そして、自分で決めることと、信頼できる相手に任せることは、矛盾しないと私は思っています。
ホームページには、40代後半・会社員の方からの「御社を信頼して、ご提案に乗らせていただこうと思います。こういうことにマメな性格ではないのでお任せになってしまいますが、よろしくお願いいたします」というお声も掲載しています。任せると決めることも、立派なご自身の判断だと考えています。
担当が変わらない専属制で、長期の資産運用を支えます
資産運用は、長い時間をかけて形にしていくものです。ところが、銀行や証券会社、JAや郵便局などでは、数年ごとに担当者が代わることが少なくありません。
そこで私たちは、担当者が変わらない「専属制」をとっています。専属制とは、同じ担当者がお客様を継続して受け持ち、資産運用や投資のゴールに向かって切れ目なくアドバイスとサポートを続ける仕組みのことです。
私自身、平成5年から郵政省で相続を中心とした資産アドバイス業務に携わり、平成13年に株式会社ユニバーサル財務総研を設立しました。2026年9月に創業25周年を迎えています。上級ファイナンシャルプランナー(CFP)として、また金融機関に属さずに資産運用のアドバイスを行うIFAとして、お客様の現状とご希望を踏まえた「今できること」をご提案し、実行までサポートしてまいりました。
ご提案のあとも、2か月に1度お届けしているニュースレター「しあわせのマネ部通信」などを通じて、つながりを保っています。お仕事帰りの夜間や土日祝日も、ご予約いただければご相談に対応しています。
50代からの暮らし方については、以前のコラム「定年後の過ごし方に迷わない方法とは?50代から始める安心設計」もあわせてご覧ください。
まとめ
資産運用は、「何を買うか」より先に「どう暮らしたいか」を決めることで、ご自身が納得して選び、安心して任せられるものになると私は考えています。
・資産運用はしたほうがいいと分かっていながら、始めるきっかけがなかった方
・お金のことは自分で決めたいけれど、調べる時間がなかなか取れない方
・担当者が変わらず、長く相談できるお金のパートナーを探している方
神戸・三宮にある株式会社ユニバーサル財務総研では、私、今村浩二をはじめとするファイナンシャルプランナーが、あなただけのマネープラン「マネレピ」づくりをお手伝いしています。
お客様ルームは完全個室で、女性の方が安心してお話しいただける空間づくりを心がけています。まずはお気軽にご相談ください。無料個別相談のお申し込みはこちらからどうぞ。


