50代、早期退職もありかな、と考えている方は

「いま、どこの定期預金がいちばん金利がよいですか?」
このところ、個別相談の場でこのご質問をいただく機会が増えました。ご自分で調べた金利の一覧をメモにして、持ってきてくださる方もいらっしゃいます。銀行に預けても利息がほとんどつかない時代が長く続きましたから、金利が動き出したいま、少しでも条件のよいところに預けたくなりますよね。お気持ちはよく分かります。
ただ、私がいつもお伝えしているのは「重要なのは、商品を選ぶことそのものではない」ということです。
金利のある世界が戻り、住宅ローンも動きます
金利上昇のこの変化は、「預けている方」よりも先に「借りている方」のところに届きます。
日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、その後も段階的な利上げを続けてきました。2026年6月の金融政策決定会合では、政策金利が年1.0%程度に引き上げられ、7月の会合では同じ水準で据え置かれています(出典:日本銀行 金融政策決定会合、2026年6月・7月)。
住宅ローンなどの借入がある方にとっては、返済の負担が増えていく方向の変化です。反対に預ける側から見れば、以前より利息を受け取れる場面が出てきました。同じニュースでも、立場によって意味がまるで違います。
私の実感で言えば、数年前まで、定期預金の金利を気にされる方は個別相談の場でほとんどいらっしゃいませんでした。0.00%台の表示が当たり前でしたので、話題にすらならなかったのです。それが一変、いまでは多くの方が関心を寄せられています。。
お客様がお持ちになる資料を拝見していても、以前とはずいぶん違う数字を見かけるようになりました。数年前は0.00%台の表示ばかりだった定期預金の金利が、いまは0.5%前後のものも目にします。
あくまで私が見てきた範囲での印象ですが、この数年の変わりようは肌感覚としてもはっきり感じています。
「より高い金利の定期預金はないですか?」というご相談
これは、いま本当に増えているご相談です。比較サイトを見て、キャンペーンの金利を見つけて、また別のところを探す。そうやって熱心に情報を集めていらっしゃる方が、確かにいらっしゃいます。
実際に、神戸や大阪では、地元に根ざした信用組合などの定期預金を利用されている方を、個別相談の場でよくお見かけします。
熱心にお調べになること自体は、悪いことではないのですが、私が気になっているのはそのあとです。
表示されている利回りには、よく見ると但し書きが添えられていることがあります。私が資料を拝見するとき、金利の数字そのものより先に目を通すのは、その小さな文字のほうです。どのくらいの期間、どの資金に対して、その条件が適用されるのか。ここを確かめないまま預けてしまうと、あとになって「思っていたのと違った」ということが起こりかねません。
もうひとつ、申し上げたいことがあります。より高い金利を探して、こまごまと預け替えを繰り返す方がいらっしゃいますが、これは長期の資産形成とは別のものだと、私は考えています。かけた手間のわりに資産を増やすことには大きく結びつきません。根本的な解決にはならない、というのが私の見方です。
そのまま「より良い条件」を探し求め続けていると、どうなるか。金利の比較に時間を使っているあいだは、「いくら必要なのか」「いつまでに用意すべきなのか」という、ご自身の目標を考えることは後回しになったままです。私が心配しているのは、増えないことよりも、この「先送り」のほうです。
マーケットベースではなく、ゴールベースで考える
ここが、私が20年以上お伝えし続けていることの中心にあたる部分です。
マーケットベースの選び方とは、手数料の安さや金利の高さなど、そのときの市場の条件のよさを基準に金融商品を選ぶ考え方のことです。一方でゴールベースの考え方とは、目標とする金額に到達できるか、そしてお金に対する不安やストレスを解消できるかを基準に、運用の方法を組み立てる考え方を指します。
私が大切にしているのは、後者のほうです。
条件のよさは、いつまでも続くわけではありません。トレンドは変わっていきます。そのたびに乗り換えていると、動いているつもりでも、思ったほど資産が増えていかないということも起こり得ます。
女性の人生は、仕事、結婚、出産と転機が多いものです。将来受け取れる年金も、必要になる介護費用も、人それぞれ違います。だからこそ、そのときどきの条件ではなく、人生全般を見渡したうえで考えていただきたいのです。
以前、将来に漠然とした不安を抱えていらっしゃった40代の女性に、今すぐ必要なお金と当分使わないお金を仕分けして、預け方を変えるご提案をしたことがあります。このときに行ったのは、条件のよい商品を探すことではありませんでした。順番を整えただけです。
もちろん、運用にはリスクがあり、手数料などの費用もかかります。目標と期間に照らして、どこまで引き受けられるのかを一緒に確認していくことが大事です。その作業を抜きにして、商品の話から始めることはありません。
マネープランで必要資金を洗い出すことから
では、何から始めればよいのでしょうか?
マネープランとは、生涯を通したお金のシナリオのことです。何歳までに、どんなことに、どれだけのお金が必要になるのか。まずはそれを洗い出すところから始めます。必要な金額が見えて初めて、そこに到達するには何をすればよいのか、という話ができるようになります。
株式会社ユニバーサル財務総研では、そうしてお一人おひとりの状況をうかがったうえで作成する、その方だけの資産運用プランを「マネレピ」と呼んでいます。マネレピとは、ひとつとして同じものがない、あなただけのマネーレシピのことです。詳しくはこちらをご覧ください(https://www.universal-fp.com/about/)。
洗い出しをしてみると、思っていたより早い時期にまとまった資金が要る方もいれば、当分使わないお金がずいぶんあった、という方もいらっしゃいます。どちらも、金利の一覧表を眺めているだけでは見えてこないことです。
私が大切にしているのは、「丁寧すぎるぐらい丁寧に、わかりやすく」ということ。従来のマネーセミナーで使われる専門用語を難しいと感じる方は、決して少なくありません。しかしお金は本来、身近でわかりやすいものであるべきだと思っています。
当社が担当者の変わらない専属制をとっているのも、同じ理由からです。数年ごとに担当が代わることなく、長い時間をかけて一緒に歩んでいくためです。神戸・大阪で開いている女性のための無料マネーセミナーには、これまでに5,000名を超える女性にご参加いただきました(https://www.universal-fp.com/seminar/)。
金利が動き始めたいまは、預け先を探すことよりも、ご自身がどこへ向かいたいのかをはっきりさせる、絶好の機会だと私は思っています。
神戸市中央区の株式会社ユニバーサル財務総研では、マネープランの作成から、あなただけのマネーレシピ「マネレピ」のご提案までを、完全個室でじっくりうかがっています。まずはお気軽にご相談ください(https://www.universal-fp.com/consultation/)。
まとめ
金利という数字を追いかけるよりも、ご自身がどこへ向かいたいのかをはっきりさせること。遠回りに見えても、それがいちばん確かな近道だと私は思っています。
・よい金利の預け先を探し続けているものの、これでよいのか不安な方
・住宅ローンの返済と将来の貯蓄の両立が気になっている方
・老後に必要な金額がわからないまま、なんとなく貯蓄を続けている方
ご相談・お申し込みはこちらから https://www.universal-fp.com/consultation/


