兄妹
新しいことがなかなか覚えられない。これも明らかに老化現象だ。
今、新しく覚えたいと思うのが花の名前。
例の古家の庭に、あちこちで見かけるけど名前は知らない…レベルの花、野花が野原のように咲いているのだ。
「散歩で見かける草花・雑草図鑑」を買った。
ネットで調べるよりやはり図鑑をめくるほうが性に合う。知りたかった名前がほとんど掲載されていてうれしくなった。
なのに、
まだ「ぺらぺらよめな」と「桔梗草」しか覚えていない。なんか似たようなのや、きいたことあるようなのが多くてこんがらがる。
1ページずつ、きちんと特徴を押さえて覚えていく読み方ができないからだな…
母は花の名前に詳しかった。
今しっかりわかる花は全部母に教わった。小さい頃から大人になってからも。
花をみているその場面、景色、季節の記憶と一緒に名前が残っているのだな。
母もそうかもしれない。
花の話をするとなんだか楽しそうな顔をする。
野原のような庭に咲く花の名前は図鑑をみつつ、車いすの母と散歩しよ。
この花はね…と私が教えたい。
その時の風景が名前を記憶に定着させてくれるかも…
(老化のせいにばかりしたらあかん)